【漁師入門】漁師コレクション2020

【漁師入門】漁師コレクション2020

漁業体験や就業前の研修を行うとき、どんな格好をしたらいいかわからない!という声をよく聞きます。
漁師が近くにいない限り、どんなスタイルで仕事をしているかわかりませんよね。
そんなあなたのために、漁師のお仕事スタイルを紹介します。

 

頭編

屋外での仕事が多い漁師たちは、太陽の光を遮るために帽子を愛用しています。
風がある海の上でなぜ飛ばされないのか……それは常に、風を読んで仕事をしているから!まさに漁師の体の一部とも言えます。

漁師の代名詞「ねじり鉢巻」も根強い人気。
汗が目に入らないように額で食い止めてくれたり、ほどいて首からぶらさげれば汗拭きタオルにもなるので、かなり実用的です。

また大型の漁船漁業では、大きな機械を使っての作業があるため、ヘルメット着用が義務付けられています。

夏場は日差しから身を守り、冬場はニット帽やネックウォーマーを組み合わせるなど、暑さ・寒さ・安全対策をしっかり行いましょう。

視力が良いように思われがち(?)な漁師ですが、実はそうでもありません。
メガネ派、コンタクト派、それぞれいます。

最近のメガネは、紫外線カットのものもあるため、眩しさを軽減する役割も果たしています。一方で水滴がつくと見えにくかったり、錆び付きやすいというデメリットも。

コンタクトは若者を中心に人気ですが、作業中に目にゴミが入ってしまったときなど、コンタクトを外したい!と思ってもすぐに外せない弱点もあります。

いずれにせよ、漁師にとって視力は命とり。
肉眼で見えにくいなというときは、メガネ、コンタクト、使いやすいものを選んで視力をカバーしましょう。

服装編

インナーは動きやすく、汚れてもいいものを作業に応じて選びましょう。
冬場でも動くと暑くなったりするので、調節がしやすいように着脱可能なものを重ね着するのがよいです。
逆に夏場は通気性の良いものを選び、気温や作業に合わせて半袖・長袖を選びます。漁師の仕事は擦り傷・切り傷ができやすいので、初めての作業は薄手の長袖がおすすめです。

さて、漁師の仕事着といえば「カッパ」。

防水・防汚の役割はもちろん、風を通しにくいので冬場は防寒対策にもなります。
上着はフードを被れば雨よけにもなる優れものです。
ほぼ毎日着るものなので、自分の体のサイズにあったものを選びましょう。

下のズボンはサロペットタイプなので、肩紐で裾の位置を調整できます。裾を引きずってしまうと船の上で足を滑らせる原因になるので、適切な位置に調整しましょう。

<マリンサロペットの履き方>
①長靴を履いてから足を通します。
②肩紐(ベルト)を止めます。
③肩紐のサイズ調整をします。
④腰のブカブカが気になるときは脇のボタンを止めたり、付属の腰紐(ゴム紐)で調整をします。
⑤屈伸をしたり動きづらくないかチェックします。
⑥裾を踏んでいませんか?足元もチェックしましょう!

カッパは消耗品です。
毎日使っているうちに、切れてしまったり、穴が空いてしまうことも……。
小さい穴は修繕して使いまわしますが、水が入ってきてしまうような大きな破れができたときは、交換時期です。
ベテラン漁師でも年間2〜3回は新しいものに交換をしています。

ところで、こちらで紹介しているカッパ、カッコいいですよね!
こちらは、フィッシャーマン・ジャパンとURBAN RESEARCHがコラボした人気商品。
ぜひチェックしてみてください!
FISHERMAN JAPAN×URBAN RESEARCH


手足編

海産物やロープなど直接触ると手を傷つけてしまうため、漁師の仕事は手袋が必須です。
代表的なものがゴム手袋(通称:ゴム手)。丈が短いものから長めのものまであり、よく使う指先が強化されているものや、最近は消臭タイプのものもあります。洗って繰り返し使用しますが、穴があいたり、匂いがとれなくなれば、すぐに交換。身につける物の中では一番頻繁に消耗されるアイテムです。
漁師の仕事は指先を使うことが多いので、自分の手のサイズ、作業に最適の素材のモノを選びましょう!

水を使う作業が多いので、足元は長靴が最適。
こちらも丈が短め、長め、防寒タイプのものなど種類が豊富。作業に見合った動きやすいものを選びましょう。丈夫そうに見える長靴ですが、長く使っているうちに、切れて穴があいたり、底が擦り減っていきます。ベテランの漁師でも年間で1〜2足は新しいものに交換するそうです。

これらのアイテムは、漁師の体の一部といっても過言ではありません。
上手に使いこなすこと、そして使い終わったらきちんと洗う・片付けるなど大切に扱い、少しでも長く使えるように心がけましょう。

ちなみにカッパや手袋をはじめ、漁師さんがよく使う道具は浜を管轄する漁協(漁業協同組合)でも購入することができます。

写真は宮城県漁協雄勝町雄勝湾支所の購買部。
カッパや手袋は女性用のサイズまで幅広く揃えています。

もし個人的に漁師のもとで研修を行う場合は、服装の確認やカッパなどの貸し出しがあるかどうかなど、事前に訪ねてみましょう。

TRITON PROJECTの就業サポートでは、研修中のカッパ、手袋、救命胴衣、長靴など、すべて無料で貸し出しをしています。仕事に興味を持ったら、まずはお気軽にお問い合わせください。

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