【宮城／漁業バイト2020】漁村が君を待っている…！

宮城県石巻市。
世界三大漁場と呼ばれる金華山沖での漁船漁業もさることながら、川や山の豊富な恵みが注ぐ沿岸部の海では、養殖業も盛んに行われています。銀鮭、牡蠣、ホヤ、ホタテ、ワカメ、海苔、昆布、銀鮭……これらすべて、石巻の海で作られているんです！
そして養殖物は出荷できるようになるまで、実に「たくさんの人の手」を借りて育てられています。

漁村の課題と若者の熱意

漁師の仕事も、暮らしも、すべて沿岸部にあります。
忙しい時期は家族総出で、または親戚や地域の人みんなで声をかけ合いながら作業を行ってきました。
それは脈々と浜で受け継がれてきた「助け合い」の精神であり、子供もお年寄りにも仕事が与えられる、つまり誰もが「必要」とされ「地域の営みに携わる」という、漁村特有の美しい文化とも言えるでしょう。

しかしながら、過疎化や高齢化が進み、漁村では深刻な人手不足が問題となっています。漁師たちが「ちょっと仕事を手伝いに来てくれないか」と、声をかけられる人が減ってきてしまっているのです。聞こえてくるのは漁師たちのため息の声ばかり。

一方で、石巻市を拠点に私たちフィッシャーマン・ジャパンが活動をする中で、水産業の現場を体験したい、課題を解決したい、という熱い思いを持った若者が年々増えてきているようにも感じていました。

もしかしたら、「漁業バイト」というカタチで仕事を用意したら、それぞれの希望がうまく満たせるかもしれない……そんなことを考えながら、昨年から少しずつ「漁業バイト」のあり方を模索してきました。

私たちは、この「漁業バイト」をただの人手不足の解消やお金稼ぎの場とは考えていませんし、漁師たちにもそのことを言い聞かせた上で、募集を行います。

漁師にとっては、未来ある若者を受け入れること。
若者にとっては、水産業に触れ、繋がりをもつこと。

この出会いが、新しい水産業の未来に繋がると信じています。

震災から間も無く10年。
ここ石巻市から、開かれた水産業を目指して。
新人漁師の育成だけではなく、漁業と若者を繋げる挑戦がはじまります。

TRITON PROJECT×漁業バイト

私たちが手がける「漁業バイト」は、いくつかの選択肢の中から自分の条件や希望にあったものを選べます。作業自体は、初めての人でもできる簡単なものばかり。

現地までの交通費は自己負担です。漁村部は買い物に不便なため、車やバイクで来ていただくことを推奨しますが、用意できない場合はご相談ください。

滞在期間中は、勤務先に近い場所にある新人漁師専用のシェアハウス「TRITON BASE」を無料でご利用いただけます。
Wi-Fiも完備しているので、学生の皆さんは、シェアハウスからオンライン授業に参加することも可能です。
ただし繁忙期のため、仕事自体のお休みはあまりありませんので、受けなくてはいけない授業が多い！という方はご注意を。

応募資格は以下の通りです。
・心身ともに健康な方
・漁業に興味がある方
・2日以上連続して勤務できる方（11月のみ短期OK。12月以降は要相談）
・車・バイクで現地まで来られる方（ない場合は要相談）
・田舎暮らしを楽しめる方（周囲に娯楽施設・スーパーはなく、虫や動物も多いです）
・お互いの生活を尊重しながら共同生活を営める方
・感染症対策をしっかりと行い、体調報告を虚偽なく行える人

そして、一番のお願いです。
漁村部は、あなたが思っている以上に高齢化、過疎化が著しい地域です。
どうか彼らの日常を壊すことはしないでください。
昨今は新型コロナウィルス感染症の心配などもありますので、自分自身の行動に責任を持ち、体調管理・体調報告をきちんとしてくださる方をお迎えしたいと思っています。

漁業に興味のある皆様のご参加をお待ちしています！

11/2　追記
漁業バイト①ワカメの種はさみ→募集終了
漁業バイト②ホタテの耳吊り→募集中　

【募集終了】漁業アルバイト①ワカメの種はさみ

牡鹿半島に位置する鹿立浜。「鹿が立つ」と書いて「すだち」と読みます。
宮城県漁協石巻市東部支所の運営委員長を務めるのが、この浜で牡蠣とワカメ養殖を息子の隼人さんと手がけている石森裕治さん（63歳）です。
よく喋り、よく笑う、浜の名物キャラクター。
震災のときの復興支援をきっかけに、たくさんの人に漁業の魅力を知ってもらいたいと、漁業体験やボランティアを受け入れること数知れず。石森さんを慕ってやってくる若者は後を絶ちません。

今回はワカメの赤ちゃんを海に投入する「種はさみ」のスタッフを募集します。
誰でも簡単にできるお仕事ですが、長時間海の上での作業となるため、男性限定の募集となります。

このワカメが全長2〜3mほどに成長するのは、来年の3月頃。
この時期にも収穫のアルバイトを募集する予定なので、もし来年の3〜5月にもアルバイトができるという方は、種はさみから収穫まで携わってみるのもおすすめです。

・・・募集要項・・・
【漁師】石森裕治
※石森さんの取材記事も合わせてご一読ください。
【場所】宮城県石巻市狐崎鹿立屋敷
【期間】2020年10月27日（火）頃〜　※勤務期間は4日ないし6日間　※日程変更になりました
【仕事内容】ワカメの種はさみ（船上でワカメの種をロープに差し込み、海へ投入する仕事）
6:30　集合
7:00　出航・種はさみ
12:00   寄港・昼休憩　※昼は船の上で食べる場合もあります
13:00   出航・種はさみ
16:00   寄港・作業終了
※天候、作業によって時間が変わる場合があります
【給与】日給10,000円
【そのほか手当】昼食の弁当支給
【募集人員】男性3名
【条件】
・車、バイクのある方優遇
・土日だけの参加希望も可
・短期間の仕事のため、なるべく休まず参加できる方
【アクセス】
JR石巻駅から車で50分
TRITON OSHIKA（荻浜）から浜まで車で13分

【募集中】漁業アルバイト②ホタテの耳吊り

石巻市雄勝町で50年以上に渡ってホタテ養殖を営んでいる漁師の阿部賢市朗さん（70歳）。今年の6月まで宮城県漁協雄勝町雄勝湾支所の運営委員長を勤め、積極的に新人漁師の育成にも取り組んできました。

ホタテは11月から12月にかけて、北海道から運ばれてくるホタテの稚貝をロープに吊るして海に入れる「耳吊り」という作業があり、多くの人手が必要となります。しかしながら地域の高齢化が進み、現場はピンチ・・！ホタテの稚貝に開けた小さな穴にピンを引っ掛けるという細かい作業なので、女性も大歓迎。男性はトラックからホタテの稚貝をおろす力仕事があるため、深夜からの作業があります。11月中は耳吊りにあたる日が多いため、2、3日だけでの参加もOKです！
地域の名産品ホタテの養殖現場にぜひ携わってみませんか？

・・・募集要項・・・
【漁師】阿部賢市朗
※阿部さんの取材記事も合わせてご覧ください
【場所】宮城県石巻市雄勝町立浜
【期間】2020年11月5日（木）頃〜12月20日（日）頃
【仕事内容】
ホタテの耳吊り（北海道から運ばれてくるホタテの稚貝に穴をあけ、ロープに吊るす作業）
2:00頃  集合
荷下ろし・耳吊りスタート
5:00　休憩（朝食）
6:00    耳吊り
9:00    休憩（おやつ）
9:30    耳吊り
12:00頃  終了
※作業によって時間が変わる場合があります
※2:00〜5:00の作業は力仕事のため、男性限定となります
※耳吊りがない日は男性のみホタテの水あげ作業（2:00頃〜7:00頃）があります。
【給与】時給1,200円
【そのほか手当】朝食弁当支給、おやつあり
【募集人員】男性3名、女性3名
【休日】
水あげは火曜休み（耳吊りを避けて休みの申請可）
※耳吊りの日はなるべく休まないでください（ホタテの稚貝は北海道から運送されるため、耳吊りがある日は2日前にわかります）
【条件】
・車、バイクのある方優遇
・通える方は、耳吊り日だけの勤務可
・耳吊りは女性も歓迎
【アクセス】
JR石巻駅から車で50分
TRITON OGATSU（雄勝）から浜まで車で14分

採用までの流れ

就業までは、基本的にフィッシャーマン・ジャパンの事務局とやりとりをさせていただきます。
感染症予防対策として、事前ヒアリングや受け入れ対応を慎重に行わせていただいておりますので、ご理解ください。

①WEBから応募
※自己紹介欄にどちらの仕事を希望か明記してください。
※必ず連絡のとれるメールアドレス、電話番号をご記入ください。
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②事務局より連絡
（WEB履歴書のフォームを送ります）
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③WEB履歴書回答
④電話ヒアリング
（事務局と詳細をお話しましょう！）
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⑤漁師とオンライン面談
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⑥就業決定
  

漁業バイト次回予告

もしも今回参加できない！という方もご安心ください。
次回は2021年3〜5月の期間で、ワカメ収穫・ボイル作業の募集を予定しています。
確実に情報を知りたいという人は、決まり次第情報を送らせていただきますので、一度下記応募ボタンからエントリーください。そして周りに興味のある友人がいたら、ぜひ繋いでください。

あなたの好奇心が、漁師を助け、水産業の未来を変えるきっかけになるかもしれません。

※漁業バイトは、石巻市水産業担い手センター事業の一環として試験運用するものです。
※新型コロナウィルス感染症の状況を見ながら実施いたしますので、今後の状況によっては受け入れを中止にする場合もあります。あらかじめご了承ください。