歓迎!漁業未経験者
七ヶ浜海苔養殖の7つあるグループのひとつ、恵比須グループを束ねる坂本寿さん(38歳)はほかの地域から漁師として移り住んだひとりです。坂本さんが親方に請われ、七ヶ浜に来たのは震災3年前のこと。カツオの一本釣りや海苔養殖の経験はありましたが、当時は周囲から「ヨソモノ」という目で見られていたと言います。しかし努力は認められ、35歳の時にグループの代表に抜擢。
「周りの人に認めてもらうために、自分が人に誇れるような海苔をどれだけできるか考え続けた。そしていずれは、親方がつくるような一流の海苔を目指す気持ちを忘れなかった。親方は有言実行する人だったし、それに応えようと思って必死だった。最初は認められなかったけど、今は認めてくれる。自分が上に立つにつれて考え方も変わってきた」
坂本さんは、「データも大事だけど、経験や知識から本当のことを知ることができる」という思いから、情報収集するために他県の海苔養殖の現場にも積極的に訪れています。海苔にかける思いは親方譲り。だからこそ、坂本さんの元には漁師を目指す他県からの新規就業者も多く、取材当日、出身地も年齢も違う4人が忙しく働いていました。運送業や派遣会社、自動車整備士など転職者もいますが、なかには、大学卒業後に一般企業に就職するように漁業の道を選んだ20代前半の若者も……。「坂本さんは厳しいけど、頼りになります。海苔養殖は覚えることも多いけど、仕事はとにかく楽しい」と口を揃えます。
恵比須グループ代表からのメッセージ
「どんな人が漁師に向くどうかは、やる気があるかないかで判断するっきゃねえ。俺のときは、組合員になるまでに10年かかったけど、上に立つ人たちが若い人たちにつなげていくことを考えてくれているから、受け入れ体制が整ってきた。3年頑張れば組合員になれる可能性もある。俺は七ヶ浜のパイオニア(笑)。同じ舞台で足並み揃え、続けていけばそれが糧になるはず」
ヨソモノだった坂本さんは、今ではすっかり七ヶ浜の漁師としての風格を纏い、同じヨソモノの新人漁師を一人前の漁師にするべく共に歩んでいます。そんな坂本さんが率いる恵比寿グループでは一緒に働く仲間を募集しています。
七ヶ浜漁協全体が新規漁師を受入れる土壌を整えており、将来は組合員になって漁業権を取得できるチャンスもあります。仕事は、勿論厳しい面もありますが、 まだ半人前の私にも様々な仕事を任せてくれますし親身になって仕事を教えてくれます。今は毎日が充実しています。そして、漁師という仕事の魅力は、自分で定年を決めることができる、一生働ける仕事です。 まずは一度、漁業体験に来てみませんか。まだ新米漁師ですが、私が全面サポートします。気軽にご連絡ください。
グループと就業者とのマッチングには、これまで新規就業者を受け入れてきた実績や経験から、漁師を知り尽くした宮城県漁業協同組合七ヶ浜支所がしっかりサポート。ぜひ、海苔養殖業からはじまる未来の漁業に一緒に取り組んでみませんか?
七ヶ浜エリアの海苔漁師はグループを作って協業体制で海苔養殖を営んでいます。
七ヶ浜の海苔グループ全体のことを知りたい人はこちらを参考にしてください。
(文:藤川典良、漁師カレッジ事務局 撮影:フィッシャーマン・ジャパン)
※取材・撮影は2019年10月12月に行いました。グループ代表メッセージの追加取材は2021年9月にみやぎ漁師カレッジ事務局が行いました。
募集職種 | 漁師 |
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雇用形態 | 正社員・フルタイム |
給与 | 月収22万~25万円 見習い期間(3ヶ月)は月給¥220,000 |
福利厚生 | 雇用保険, 健康保険, 労災保険, 厚生年金, 乗組員厚生共済, 作業内容に応じて食事提供あり, 資格取得支援あり(船舶免許・フォークリフトなど) |
仕事内容 | 海苔養殖 |
勤務地 | 宮城県七ヶ浜町 |
勤務時間 | 5時〜13時 ※時期により変動あり |
休日休暇 | ひと月に6日 ※時期により変動あり |
募集期間 | 2020年12月01日(火)~2022年04月08日(金) |
会社名 | 宮城県漁業協同組合七ヶ浜支所内 海苔養殖グループ |
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住所 | 宮城県宮城郡七ヶ浜町花渕浜舘下75−11 2階 |