【宮城/求人/水産仲卸】獲ったもん勝ちの漁業から、よい処理したもん勝ちの漁業へ。次世代の産地仲買人を募集!

【宮城/求人/水産仲卸】獲ったもん勝ちの漁業から、よい処理したもん勝ちの漁業へ。次世代の産地仲買人を募集!

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世界三大漁場・金華山沖にほど近い石巻市水産物地方卸売市場は、<石巻売場><牡鹿売場>2つの売場があります。<石巻売場>は水揚量全国4位を誇り、
地元で消費されるだけでなく、さらに人口が多い消費地市場に流通します。この市場内流通を担うのが、仲買(なかがい)という仕事です。

自分たちは魚を獲るわけでもないし、料理してお客さんに出すわけでもない。あくまで中間業者。でも自分たちがいないと、困る人たちがいる。時代のニーズを毎日汲み取って、まわりを生かすために自分たちがどう動くかを考える。流通を担うということはそういうことなんですよね」

そう語るのは、株式会社ダイスイ代表取締役の大森圭さん(43歳)。父が一代で起こした仲卸会社を昨年引き継ぎ、毎日たくさんの魚と対峙している人物です。

大森さんは、魚価向上そして旨味の極みを目指す「神経締め師」としての顔も持ちます。魚の目利きはもちろん、悩殺処理や神経の抜き方、血を抜く時間、氷の量、梱包の仕方に至るまで、魚の個体や顧客ニーズに合わせた「手当て」を行っています。

震災後にはじめた神経締めなどの取り組みは、ストイックな研究心も合間って、もはや職人と呼べる領域。それでも、「今日のOKが、明日のOKではない」と、お客さんからフィードバックをもらうことを欠かしません。自ら客として店に足を運ぶこともあります。

この魚は、どんな漁法で獲られ、どんなものを餌にして育ったのか。
この先にバトンを繋ぐ人は、どんな魚を求めていて、どんな料理をしようとしているのか。

常に想像力を働かせながら魚と向き合う姿が高く評価され、今では三つ星レストランや高級寿司店を顧客に持つほどになりました。


ダイスイには巨大なスカイタンク(活魚槽)がところ狭しと置かれていますが、
買い付けした魚の8割は東京や仙台などの消費地市場へ出荷し、残りの2割は「手当て」を施して、飲食店などに出荷しています。
仲買業者としては小さな会社ですが、魚の取り扱い量……特に活魚や高級魚の扱いはダントツで多く、それを少ないスタッフで回している状況。常に適切な処理とスピードが求められるため、
「毎日がお祭り騒ぎ」と、大森さんも苦笑い。現場のスタッフの負担も考え、今回新しい仲間を募集することにしました。

「業務的に、フォークリフトと大型免許は必須です。持っていないときは会社でサポートするので資格を取ってもらうことになります」

水産業の仕事にフォークリフトが欠かせないのは想像ができますが、大型の免許が必要なのはどうしてなのでしょう?

朝の石巻市地方卸売市場<石巻売場>で買い付けが終わった大森さん。
スタッフへの指示書をつくると、大きなトラックにピョンと飛び乗ります。

「じゃあ、次の現場に行こうか」

オンリーワンの仲買人として

大森さんが運転する車は、後ろに大きな水槽を積んだ活魚トラック。
慣れた運転で、山道を走ること45分。
たどり着いた場所は、牡鹿半島の端っこにある鮎川浜です。

鮎川浜は、古くから捕鯨基地として栄え、好漁場の金華山沖はすぐ目の前。
この場所に石巻市水産物地方卸売市場のもう一つの売場である<牡鹿売場>があります。

市場に到着すると、大森さんは魚種ごとに分けられたカゴの中の魚を一通りチェック。ほかに買受人(市場での買参権を持つ人)の姿はありません。

実は、<牡鹿売場>に出入りしている買受人は、大森さんただ一人。
震災前は活魚屋、加工屋と数人の買受人がいましたが、震災で廃業したり、<石巻売場>にシフトしたため、今は大森さんがたった一人ですべての魚を買っています。

「ここは10時が入札の時間なので、漁師たちも時間に余裕をもって水揚げができる。石巻の売場まで運ぶとなると、6時からセリが始まるから、深夜から操業しないと間に合わない。高齢の漁師も多いし、手間を考えるとやっぱりここに出すのが漁師にとっては楽なんですよね。正直、毎日トラックでここまで来るのは大変だけど、地域から仲買がいなくなると困る漁師もいる。半分は使命感みたいなもの。あとの半分は鮎川の漁師は魚の扱いが丁寧でいい活魚が手に入るというところかな」

大森さんと一緒にトラックを回して<牡鹿売場>に来るのは、ダイスイに就業して2年目の及川くん。魚をサイズやスペックごとに手際よく分け、リフトを回して、活魚トラックと鮮魚トラックに積み込んでいきます。

「息ぴったりでしょ?」と自慢げな大森さん。
交わす言葉は少なくても、次にどんな動きをするかお互いが把握しているので、気持ちよく作業が進んでいきます。まさに阿吽の呼吸。

この日の魚は少ないほうとのことでしたが、1時間ほどで魚の仕分けやトラックへの積み込みが完了。魚をいっぱい積んで、再び45分の山道を走ります。

会社に戻るのはちょうどお昼頃。ここまででもハードなスケジュールですが、大森さんが鮎川浜にこだわるのには、もうひとつの理由があります。

鮎川浜は大森さんの原点とも言える場所なのです。

震災を乗り越えて
大森流、誕生。

実は鮎川浜は、大森さんが生まれ育ち、震災前まで会社があった場所。
普段はあまり口にしませんが、思い入れはひとしおです。

小さな港町は、東日本大震災の大津波によって甚大な被害を受け、大森さんも避難所生活を余儀なくされました。町を埋め尽くすように積み上げられた瓦礫は、ほんのちょっと前まで、誰かの家であり、船であり、仕事場であったもの。
(当たり前のものが当たり前じゃなくなるのって、こんなに簡単なんだな……)
そんなことをぼんやり考えたと言います。

震災前までは“ちゃらんぽらん”で、何も考えていなかったという大森さん。
支援物資を持って駆けつけてくれた古い友人や、避難所で一緒になった地域の漁師たちと言葉を交わすうちに、スイッチが入ります。

「安く買いたい仲買と、高く買って欲しい漁師。本来は仲が悪いんです。自分自身、震災が起こるまでは漁師とたいして口を聞いたことがなかった。震災を機に一番変わったのは、漁師と距離が近くなったことかもしれませんね」

震災から3ヶ月ほど経ち、海の瓦礫が片付いた頃、漁師たちは網やカゴを集めて、再び漁をはじめます。漁ができたところで、その先にバトンを受け取る人たちがいなければ、水産業は成り立ちません。なんとか魚を売ってくれないかーー。

大森さんは漁師たちの声に奮起し、無事だった活魚車を回して仙台市中央卸売市場に魚を運びはじめました。その帰りには、餌や氷をかき集めて漁師の元に戻るという“よろず商売”を続ける中で、今までは当たり前だった「安く仕入れて安く売る」という考えに疑問を抱きます。

「今までは漁師が手間暇かけて大切に魚を扱っても、値段に反映されることがあまりなかった。逆に質の悪い魚でもスーパーの売り場を埋めるために高値がついていたり、矛盾だらけだったんです。獲ったもん勝ちの漁業はもう古い。魚の獲れる量も減って来ていて、これからは量よりも質の時代がやってくる。新しい漁業の考えを、仲買も取り入れないと

そして、2015年9月。

東洋一の大きさを誇る、石巻市水産物地方卸売市場<石巻売場>が完成。それに伴い、ダイスイも鮎川浜から移転し、大森さんも<石巻売場>のセリに立つようになります。

大森さんは、今までのやり方を変えるために、いい魚には確かな値段をつけるようにしました。ときには、周りが「えっ!」となるような値段をつけることもあります。

「漁師たちもいい値段がついたら嬉しいし、よしまた頑張ろう!ってなるわけです。市場が変われば、漁師はもっといい仕事をするし、いい循環がはじまる」

いい魚をさらに付加価値をつけて高く売るため、この頃から本格的に神経締めなどにも挑戦するようなりました。

震災から10年。
今では朝のセリにいくのは「遊び感覚」だと、大森さんは言います。

こんな値段をつけたら漁師はびっくりするかな、こんないい魚を送ったらお客さん喜ぶんじゃないかな……毎日そんなことを考えながら、ワクワクする魚を買うと決めています。

そして、仲買人として必要とされる限り、故郷の鮎川浜にある<牡鹿売場>にも通い続けるつもりです。

自分が市場に立つことで、まだまだ頑張れる漁師がいるということを、大森さんはちゃんと知っています。

 

食のバトンを繋ぐ
そのことで幸せになれる人がいる

ここまであれこれ書いて来ましたが、まずは仲買という仕事に興味があれば、初心者でも大歓迎。もしその先の神経締めなどの取り組みにも興味がある人には、惜しみなく指導をするつもりでいます。

2つの売場での朝の買い付け、選別、積み込みや荷下ろし、出荷作業。ダイスイでの仕事はとにかく体力勝負です。ハードな仕事を細身の体でこなす大森さん。そのモチベーションはどこから湧き上がってくるのでしょうか。

「震災後、生産者とも消費者とも距離が近くなったおかげで、いろんな声を直接聞けるようになった。いい魚を漁師が納得する値段で買ったら、漁師はうれしい。その魚をいい状態に手当てして送れば、料理人もうれしい。最高の一品を食べることができるお客さんもうれしい。仲買がいい仕事をすれば、みんながハッピーになれるんです」

これからは、量よりも質の時代。
獲ったもん勝ちの漁業から、良い処理したもん勝ちの漁業へ。

水産業を守り、攻め続けることも忘れない産地仲買人とともに、食のバトンを繋ぐ仕事をしてみませんか?

(文=高橋由季 写真=Funny!!平井慶祐、高橋由季)
※取材は2021年7月に行いました。

募集情報
募集職種 水産仲卸 時々 神経締め
雇用形態 正社員・フルタイム
給与 月収18.5万~20万円
※初任給18〜20万(その後能力に応じて昇給あり)
※試用期間あり(3ヶ月)
※賞与あり(年2回)
福利厚生 寮あり(TRITON IZUMI), 時々お寿司, 有給休暇あり, 昇給あり, 寮あり(TRITON WATANOHA), 社会保険完備, 昼食支給
仕事内容 水産仲卸
勤務地 宮城県石巻市魚町3丁目13-6
勤務時間 6:00〜15:00(実働8時間程度)
休日休暇 毎週土曜or日曜(応相談)、GW、お盆、お正月休みあり  ※魚市場カレンダーに基づく
その他 【1日の流れ】※水産業のためその日によって変動あり

6:00〜8:00 石巻魚市場(石巻売場)で仕入れ

8:00〜12:00 出荷作業/石巻魚市場(鮎川売場)へ買い付け

12:00〜13:00 休憩

13:00〜15:00 出荷作業

終了



【採用条件・資格】

普通自動車免許必須(AT限定不可)

大型自動車免許・フォークリフト免許保持者優遇(ない場合は取得支援あり)



【求める人物像】

想像力があり体力に自信のある人

魚を食べるのが好きな人



※事務職も募集中。詳しくはお問い合わせください
会社情報
会社名 株式会社ダイスイ
選考方法
選考方法 ※新型コロナウィルス感染拡大防止措置として、現地対応(面談・研修)の受け入れ時期を慎重に判断させていただいております。お電話やビデオ電話などでの企業説明や相談なども行っていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

応募

フィッシャーマン・ジャパン担当より電話にて連絡

写真付履歴書の提出(書類選考)

電話もしくはビデオ電話にて面談

現地面談
現地研修(1週間程度)

内定
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