【宮城/求人/養殖】ともに悩み、相談に乗ってくれる兄貴肌の親方のもとで、漁師になりませんか。

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「気仙沼」と聞いて、みなさんは場所をすぐにイメージできますか。NHK朝ドラ「おかえりモネ」が宮城県気仙沼市を舞台として撮影されたため、ご存知の方も多いかもしれません。宮城県の北東端に位置する気仙沼市。生鮮カツオの水揚げ量が日本一であり、漁業が盛んな海の町です。

今回取材するのは、気仙沼市唐桑町の舞根湾でカキ・ホタテ養殖を行なっている住喜水産の鈴木甲泰(こうた)さん(37)。普段は甲泰さんと、お父様、お母様、奥様の4人で仕事をしています。繁忙期には、近所からお手伝いの方が来て、浜はとても賑やかになります。

取材を約束したのは午前10時ごろ。浜に着き、あたりを見回すと、番屋が海に浮かんでいます。 

↑陸上作業を行う番屋には養殖に使う漁具がいれてある他、休みの日にはバーベキューをする場所として活用しているらしい。

仕事の様子を見学させてもらうため少し待っていると、甲泰さん夫妻が申し訳なさげな様子で出迎えてくれました。

「ごめんなあ。今日の作業もう終わっちゃったんだ。あんま数なくて(出荷する量がそんなになかった)。すぐ終わる量だったのよ」

あららら。取材・撮影予定だったカキの水揚げが終わってしまったとのこと。「作業はないけど船なら出すよ」というお言葉に甘え、予定を変更して漁場を案内してもらうことになりました。

まずは漁師の仕事に慣れること

宮城県気仙沼市の舞根湾。リアス海岸に囲まれた内湾は、外洋とは違い波の影響をほとんど受けず、とても穏やか。山の栄養をたくさん含んだ川水が海に注ぎ込み、カキやホタテ、ワカメなどの養殖にぴったりの漁場となっています。

浜を出てから5分ほどで漁場に到着。甲泰さんがなにやら機械を操作し始め、海の中に吊るしてあるロープを引き上げます。水飛沫を上げながら出てきたのは大きなカキ。 

唐桑のカキは、風味がよくて、大きいのが特徴です。このサイズに育つまでには約三年かかります。殻を開けてみると……

「身が殻よりも大きい!」

出荷の際にはロープからカキを外し、塊になっているカキをバラバラにします。

続いて案内してもらったのはホタテの漁場です。カキの漁場のすぐそばにあり、船上から見る限り、先ほどとほとんど同じ光景。「一つ食べてみるか?」という甲泰さんからのお言葉に、取材チーム一同、迷わずうなずきます。

うま〜〜〜!あまっ!船の上で食べる海鮮は格別の美味しさです。この日は漁場案内ということでお昼前の時間帯でしたが、出荷のために水揚げする場合、作業が始まるのは朝の3時。真夜中の出港となります。

ホタテの出荷までにかかる期間は約1年です。12月ごろに、北海道から稚貝を持ってきて、三陸の海で育て始めます。ちょうど稚貝が届いたタイミングでもあり、陸では稚貝の殻に針穴ほどの小さな穴を開ける作業を見ることができました。

↑穴を開けたホタテはロープにつないで海に沈める。

カキとホタテを育てています。収穫・出荷と並行して筏の手入れも行わなくてはなりません。養殖筏を浮かべているタルの掃除をしたり、ロープについているゴミを落としたりと、仕事は山のようにあります。

新しく入る方にとって、一年のサイクルに慣れるのが大変そうです。今回、一緒に船に乗ってくれた奥様にも話を聞いてみました。

 「子供が小さかったので、船に乗り始めたのは2年前くらいになります。まだ船酔いしますし、作業にもあまり慣れてないですよ(笑)。漁師の仕事は速さが必要な場面もありますが、最初からできる人はいないと思うので、少しずつ慣れていくしかないのかなと思っています」

実は、結婚したとき、甲泰さんは奥様に船に乗る可能性があることを言っていなかったそう。

「だましたわけでもないんだけど、船に乗ってくれっていったらお嫁さんに来てくれないかと思って」

そう言って笑う甲泰さんと奥様は、いいコンビ。お二人の様子を見ていると、漁師をするのが初めてだったとしても、この船では自分のペースで仕事を覚えることができそうです。

 将来は漁師だけど、流通を学ぶ

甲泰さんの家は代々漁師。甲泰さんのお父様は、今も現役で、宮城県漁協唐桑支所の運営委員長を務めています。甲泰さんが漁師になると決めたのはいつだったのでしょうか。

「中学生のころには自然と決まっていたんですよね。中学校から帰ってきて、家族で船に乗るみたいな生活をしていました。俺が輝けるのは勉強じゃなくて、漁師だなと」

しかし、甲泰さんは大学卒業後すぐに漁師になったわけではありません。「違う釜の飯を食ってこい」というお父様の考えもあり、3年間、仙台の市場で魚を売る競り人として働きました。毎朝2時に起きて、市場で魚を売る。どんな海産物が売れるのか。どのように海産物が消費者に届いているのか。少しずつ水産業の流通の仕組みを理解していきました。

仙台での仕事にも慣れてきた3年目の冬、東日本大震災が起こります。甲泰さんの実家の漁具や施設は全て流され、家業として続けるかどうかの岐路に立たされました。このゼロから再建しないといけないタイミングで、甲泰さんは実家に戻り、漁師になることを決めました。

「つくる」だけでなく、「売る」ことも大事

甲泰さんが漁師になって考えたのは、「自分でものを作るなら、自分でものを売りたい」ということ。当時、漁師は生産に徹することがほとんどで、販売に力を入れる人は多くありませんでした。

取引先を見つけるため、一件一件、全国の市場に直接電話をかけて営業をした甲泰さん。しかし、取引が成立する直前になって契約が反故になったり、すぐにはカキを売ってもらえなかったりと簡単にはいきませんでした。

「やっぱり信頼が大事だからね。扱ってもらうまでに4、5年はかかったよ」

その後毎年、築地や豊洲の関係者には欠かさず挨拶にいっているという甲泰さん。いまでは、担当者との関係もでき、安定した取引を行っています。

自分で取引先を見つけてきて、ものを売るということは、その分責任も重くなります。こちらの都合でものが出荷できなければ、取引をしている相手が困る。機械の不具合が発生しても、体を壊してもダメ。新しく入ってきてくれる人とも、「つくる」だけでなく、「売る」を考えながら、一緒に仕事をしたいと話してくれました。

 この唐桑で、漁師の道を一緒に歩んでいきませんか。

どんな人がこの住喜水産で漁師をするのに向いているのでしょうか。

「人間関係を重視する人かな」と甲泰さん。

「ここで漁師になるってことは、自分たちと長い時間一緒にいるってことになる。仕事は後付けで覚えられるけど、人間関係がちゃんとしないと続かないと思うしね」

このことは、唐桑という土地で漁師としてやっていくのにも必要なのだと続けます。

「これまでは、よそ者が新しく入ってきても、花が咲くのは、自分たちの孫の代にやっとだった。漁師になるというのは、プロ野球選手とかサッカー選手になるくらい特殊なことだったのさ。

でも今はどこも人が足りなくて、漁場が空いてきている。自分が何かやりたいなって思ったらできるかもしれない。そのときに、どれだけ浜の人を巻き込んで後押ししてもらえるか。そのときに浜の人から信頼されているかどうかというのは大きい」

まずは住喜水産で一緒に仕事をし、準組合員の資格をとるというステップを踏む。決して簡単な道のりではないけれど、少しずつ信頼を得ながら、一緒にやっていけたらいいと話してくれました。

「漁師になれば簡単に稼げる」「ここで漁師になるのは楽だよ」

そういった耳ざわりのいい言葉は決して使わず、考えていることを率直に伝える。それも、これから入る人と一緒に長く働きたいから。

仕事を教えてくれるだけでなく、人としてこの浜でどのような道に進むべきなのかをともに悩み、相談に乗ってくれる。甲泰さんはそんな道標となる存在だと思います。ぜひこの舞根湾で漁師になってみませんか。

取材・文=香川幹
写真=横田健
※取材・撮影は2021年12月に行いました

 

募集情報
募集職種 漁師
雇用形態 正社員・フルタイム
給与 月収20万円~
早朝手当あり
年2回賞与あり
試用期間3ヶ月
試用期間中は時給1,000円
福利厚生 雇用保険, 健康保険, 労災保険, 厚生年金, 社会保険完備
仕事内容 牡蠣養殖, ホタテ養殖
勤務地 宮城県気仙沼市唐桑町東舞根
勤務時間 実働8時間
休日休暇 週休2日、悪天候・盆・正月・市場カレンダーによる休日(有給休暇制度あり)
募集期間 2023年06月19日(月)~2023年08月31日(木)
その他 仕事内容

2〜4月:牡蠣・ホタテの作業

5〜9月:殻付き牡蠣の製造・販売・出荷

10〜1月:ホタテの仕込み・出荷作業

(天候や状況によって、内容の変更あり)



勤務時間

4:00〜12:30(実働8時間程度)

※荒天時は休み
会社情報
会社名 住喜水産
住所 宮城県気仙沼市唐桑町東舞根208-1
選考方法
選考方法 応募

フィッシャーマン・ジャパン担当よりメールにて連絡

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写真付履歴書の提出(書類選考)

オンライン面談(事務局、募集主と複数回行う場合があります)

現地面談
現地研修(1週間程度)

内定
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