




【宮城/漁師求人/牡蠣養殖】目指すは、独立型のマルチ漁師。浜に根ざし、漁業を生業にする若者を育てたい!
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宮城県の北東部、牡鹿半島基部に位置する牡鹿郡女川町。
新しいまちづくりが進む主要部を抜け、山道を車で進むと、リアス式海岸ならではの美しい風景が目に飛び込んできます。
入り組んだ海岸線、コバルトブルーに輝く海。
その先に浮かぶ可愛らしい小さな島。
震災によって大きくまちの姿は変わっても、変わらずにあるこの景色が、人々の心を慰め、今日を生きる支えとなっています。
「この小さな浜に震災前64軒の家があった。それが今は23軒。やっぱり寂しいんですよ。だから若い人に住んでもらって、子供が育って、地域が明るくなってほしい。若い人が一人いるだけで、浜が若返るんです」
そう語るのは、女川町の竹浦で牡蠣養殖を営む「丸西水産」の阿部敏郎さん(45歳)。大きな体に、深く響くいい声。一度会ったら(いろんな意味で)忘れられない、そんな漁師さんです。
敏郎さんは、銀鮭養殖を営むお父様と息子さんの「丸一水産」と力を合わせて、親子3世代で漁業を営んでいます。
避けられない浜の高齢化。そして自身の怪我が重なったことで、前にも増して浜で漁業を営む若者を育てたいと思うようになりました。
敏郎さんが迎え入れたいと考えているのは「独立型」の漁師を目指す若者です。
「独立型」とは、この浜に根付いて家を構え、いずれは漁業権を取得して自分の力で漁業収入を得ることを言います。
新規の就業者が漁業権を取得するためには、最低でも3年程度の漁業の現場での就業実績があることや、地域の人の理解が不可欠です。敏郎さんは、まずは自分の仕事を手伝ってもらいながら、「親方」として浜で漁師をしていくための術を教えていきたいと思っています。
初めての求人票作りに大苦戦!?
「仕事は夜明けからだね」
「漁師の仕事に休みはない」
大体の漁師さんは、そんなことを言います。
漁師の仕事は、自然あっての仕事。融通が効かないようにも思えますが、自然のサイクルさえきちんと把握していれば、ある程度自由に働くこともできます。
そうは言っても、初めて働く人にはわからないことだらけ。だから敏郎さんも、一生懸命働く人のことを考えて求人条件をつくりました。
「俺は休みないけど、休みたかったら休んでもいいんだ。2日か?3日か?週1日とりあえずいれるか」
「銀鮭、ホヤ、ホタテ。もっと稼ぎたいときは、他の仕事もなんぼでも紹介できるぞ」
……というわけで、求人条件は完成しているようで、未完成です。
敏郎さんは働く人ときちんと話をして、その人にあった働き方を一緒に模索したいと考えています。
新しい仲間と、新しい挑戦を
もともと銀鮭養殖を手がけていた敏郎さんですが、足の怪我をきっかけに、今年から牡蠣の筏の台数を増やし、本格的に牡蠣養殖にシフトすることになりました。と言っても、決して受け身に回ったわけではありません。敏郎さんの頭の中は常に「攻め」の方程式で埋め尽くされています。
「女川の牡蠣は栄養豊富な漁場で育つので1年で出荷できるサイズに育ちます。1年子は、2年子に比べると小さいけれど、熱を加えても縮まないというメリットがある。焼き牡蠣にしたり、加工するにはすごくいいんです。今、加工会社さんと組んで、殻牡蠣の販路も開拓中です。これからの漁業は、今までと同じじゃダメ。新しいやり方が必要だと思ってます」
敏郎さんの目標は、広島に負けないブランド牡蠣をつくること。
そのために、まずはここ女川からいい牡蠣をつくって販路を開拓していきたいと思いを語ります。
敏郎さんのもとでの働き方は、基本的には牡蠣養殖の作業がメインです。
でも牡蠣が忙しくないときには、銀鮭をはじめ、地域の漁業バイトに駆り出されることもあります。竹浦では、牡蠣養殖だけでなく、銀鮭、ホヤ、ホタテとさまざまな養殖を行っており、それぞれの繁忙期に仕事を手伝う風習があるので、マルチな現場で働けるというのも敏郎さんのもとで働く醍醐味です。
特に敏郎さんが気がかりなのが、息子さんとお父様が手がけている銀鮭養殖。設備や資材、人手のかかる現場ですが、竹浦では銀鮭養殖の漁家はたった1軒になってしまいました。息子さんはまだ20代。そちらの現場も支えてくれるようだったらうれしいな……と親心もにじませます。
もし、将来的に一介の漁師としてやってみたいという人がいたら、一度竹浦に来てみてはどうでしょうか。お試し体験ももちろんOK。ゼロから指導する覚悟はできています。
一緒に海に出て、汗を流し、言葉を交わす中で、もしもピンと来るものがあったのなら……運命というものを信じて、飛び込んでみてもよいのかもしれません。
文・撮影=高橋由季(※取材・撮影は2021年8月に行いました)
募集職種 | 漁師 |
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給与 | 月収18万~35万円 ・試用期間3ヶ月は165,000円〜 ・漁業バイト分の手当あり |
福利厚生 | 雇用保険, 労災保険, 乗組員厚生共済, 海産物持ち帰り可 |
仕事内容 | 牡蠣養殖, 銀鮭養殖 |
勤務地 | 宮城県女川町竹浦 |
勤務時間 | 5:00〜14:00(実働8時間程度)※漁業のため、天候や作業によって変動あり |
休日休暇 | 週1日休み(希望制)、盆正月休みあり |
その他 | 応募条件 ・将来的に竹浦に根ざし、独立して漁業を行いたい方 ・地域の漁業バイト(銀鮭、ホタテ、ホヤなど)にも積極的に参加できる方 ※漁業バイト手当別途あり |
会社名 | 丸西水産 |
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