「TRITON PROJECT(トリトンプロジェクト)」は、新世代のフィッシャーマンを増やし、未来へ向かってこの国の産業を変えていくプロジェクト。
水産業を「かっこよくて、稼げて、革新的な」新3Kにすることをミッションに掲げる私たちフィッシャーマン・ジャパン(以下FJ)が大切にする事業のひとつです。
水産業の現場は今、担い手不足や高齢化の問題などを抱えています。
そもそも漁師という職業は、代々その家で受け継がれてきました。
新しく人を受け入れようと思っても、子供でも親戚でもない「よそ者」を受け入れ、指導するというのは、ひと昔前では想像もつかなかったこと。ベテラン漁師であっても、何からはじめていいかわからないことだらけ。
だからこそ、みんなで水産業の未来をつくる。
それが「TRITON PROJECT」の精神です。
長い歴史の中で変化を嫌ってきた水産業の世界。
このプロジェクトが生まれた背景には、東日本大震災という出来事も欠かせません。当時20〜30代だったFJのメンバー漁師も、輪をかけて加速する若手の人材不足に危機感を覚えていました。
毎年辞めていく漁師の数には到底追いつくことはできない。
それでも浜に漁業を志す思いを持った若者が一人いることが、どれほど大きな意味を持つのか。そして仲間がいる大切さを知っているからこそ、私たちはこのプロジェクトに力を注いできました。
「TRITON PROJECT」は、2015年12月から石巻市水産業担い手センター事業を受託し、宮城県漁協の各支所と一緒に事業を展開してきました。この7年で各浜に送り込んだ若者の数は約40名。その中には漁協の組合員に認められ、自分で養殖物を手がけたり、漁を行う若者も出てきています。
いま、全国各地から「TRITON PROJECT」の世界を目指したいという声があがり始めています。今回募集するのは、プロジェクトを推進する漁師コーディネーター。事業を他地域に展開していく上でも、本拠地であり全国のモデルともいえる石巻の活動をさらに推進していく仲間が必要です。
漁師コーディネーターの仕事
私たちの仕事はとにかく「人」と関わることが多いのが特徴です。人と話すこと、コミュニーションをとるのが好きという人には持ってこいの仕事。水産業の専門的な知識はいりませんが、知れば知るほどおもしろい世界なので、好奇心旺盛な人が向いていると思います。
そして調整ごとも多いので、常に相手の立場に立って考える気持ちや、相手に対するリスペクトが大切になります。正解や前例がないことに挑むからこそ、常に「ベスト」をつくりだす仕事でもあります。
〜仕事内容の紹介〜
①求人情報の作成・発信
・漁師へのヒアリングや現場取材をしながら、魅力的な求人票を作成
・水産業特化型求人サイト「TRITON JOB」の運営・求人の掲載
・広告を運用したり、さまざまな手法で情報を発信
②受け入れ体制づくり
・若者を受け入れる心得を伝授
・地域の漁師へのヒアリングや事業説明
・行政、漁協とのチームづくり
③マッチング
・問い合わせ対応や漁師になりたい人への情報提供
・オンラインでの面談、短期研修(1週間程度)の受け入れ
・就業先が決まるまでのサポート
④イベント、PR
・1泊2日の漁師学校や、漁師イベントの開催
・中高校生向けの授業
・水産業をPRする活動
⑤就業後のサポート
・ステップアップを目指すサポート
・日々悩みごとを聞く
・勉強会や交流会の実施
・新人漁師と売り先を繋ぐ「TRITON パートナー」
⑥新人漁師専用のシェアハウスの運営
・石巻市に5軒ある新人漁師専用のシェアハウス「TRITON BASE」の運営・管理
・根気強い生活指導や、虫との格闘(草刈りなどもあり)
仕事は多岐に渡りますが、みんなに頼られる仕事なので、やり甲斐も達成感もひとしお。それぞれの得意分野を生かして、助け合って仕事をしています。現場の仕事だけでなく、報告書の作成や事務手続きなどもあるので、コツコツ仕事をこなす推進力も必要です。
一緒に働くひとはどんな人?
普段は漁師や担い手をサポートする側なのであまり前に出ることはないのですが、ここで「TRITON PROJECT」を担当しているメンバーを紹介します。
プロジェクトリーダーは、FJの団体立ち上げから携わり、何事にも体当たりで挑み続けてきた島本幸奈。震災ボランティアをきっかけに石巻に入り、水産業の復興を目の当たりにする中で、新たな水産業の世界を目指す漁師を支え続けてきました。2週間のボランティアのつもりが、気づけば震災から10年。持ち前の好奇心と人懐っこさで、漁師たちのハートを射止めています。
石巻にUターンしたことをきっかけに加わったのが、高橋由季。前職では全国各地を旅し、記事にする編集の仕事をしてきました。漁師の話を聞き、彼らの日常を切り撮った写真を撮り、それを「伝える」ことを得意としています。プロジェクトが広がりをみせたのは、FJメンバー1のおもてなし力と故郷への愛を持ち合わせた彼女が加わったからこそだと言われています。
そして、FJでのインターンを経て2020年春に入社したのが、渡部更夢(わたなべ・さらむ)。築地市場でのバイト経験をきっかけに、水産業に興味を持つように。時には漁師と船に乗り、時には島に住み込むなど、フットワークの軽さや推進力が武器。フレンドリーなキャラクターで、若者にとって良き「あんちゃん(おにいちゃん)」となっています。
もしかすると、「漁師って怖そう」と思う人も、中にはいるかもしれません。
漁師は、実はシャイな人が多いんです。最初は無愛想で口数が少なかった漁師も、何度も足を運んで雑談するたびに、次第に打ち解けてお茶目な一面を見せてくれます。
そんな彼らのもとに担い手が入って、心温まる小さなエピソードを聞くと、何よりも嬉しい。一番「ホット」な現場に携われるのが漁師コーディネーターの醍醐味。人と人を繋ぐ仕事は大変なことも多いのですが、それを上回るやりがいを感じる瞬間がたくさんあります。
水産業の未来をつくろう。一緒に。
私たちがポンッと背中を押したその日から、それぞれの浜で、それぞれの海で、新しい物語がはじまっています。
彼らは決してひとりではありません。
必ずそこには、彼らを受け入れ、ときに厳しく、そしてやさしく見守り続けてくれている人たちがいます。
「TRITON PROJECT」は、私たちだけでなく、たくさんの人の協力と理解と「思い」があってできる仕事です。だからこそ、その「思い」に共感してくれる方と一緒に働きたいと思っています。この記事を読んで「なんだかおもしろそうだな」と思った方はぜひ、お気軽にお問い合わせください。
そしてやっぱり一番嬉しいのは、自分が繋いだ人と人が、パズルのピースのようにピタッとはまって、ずっと昔から「そこにある」ような景色の一部になったとき。
ぜひ一緒に、漁師コーディネーターとして。
未来に続く水産業の景色をつくってみませんか?
募集職種 | 漁師コーディネーター |
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雇用形態 | 正社員・フルタイム |
給与 | 月収18万~25万円 有休10日/年(入社6ヶ月後より申請可能。勤務年数により最大20日) |
福利厚生 | 社会保険完備, 通勤手当, 昇給あり, 社宅あり, 有給休暇あり |
勤務地 | 宮城県石巻市千石町8-20 |
勤務時間 | 9:30〜15:00のコアタイム制。勤務日数は月20日程度、勤務時間は160時間程度。 |
休日休暇 | 土日祝日、カレンダーに準ずる営業日。お盆休み(8/13-15)、年末年始休暇(12/29-1/3)あり |
募集期間 | 2022年10月01日(土)~ |
会社名 | フィッシャーマン・ジャパン |
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住所 | 宮城県石巻市千石町8-20 |
Webサイト | http://fishermanjapan.com/ |
通販サイト | http://store.shopping.yahoo.co.jp/fishermanjapan/ |
選考方法 | ※新型コロナウィルス感染拡大防止措置として、現地対応(面談・研修)の受け入れ時期を慎重に判断させていただいております。お電話やビデオ電話などでの企業説明や相談なども行っていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。 応募 ▼ フィッシャーマン・ジャパン担当より電話にて連絡 ▼ 写真付履歴書の提出(書類選考) ▼ オンラインにて面談(Zoomなど) ▼ 現地面談・メンバーツアー ▼ 内定 |
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