「海に囲まれ有数の好漁場に恵まれた日本では、昔から多種多様な海産物が四季を通じて水揚げされ、日本人は海産物ごとに旬を楽しんできた文化を持っています。ここ、小渕浜では冬の雪解け水が山から海へ豊富な栄養源をもたらし、昔から良質な牡蠣やワカメが育ちます」
そう語るのは、宮城県北東部に位置する牡鹿半島小渕浜で漁業を営む後藤晴人さん。
祖父や父が営んでいた漁業を小学生の頃から手伝い始めていたという後藤さんは、いつも気がつけば海にいたという程、根っからの海好きです。
「一年中海にいたい」
冬は牡蠣を水揚げ、春にはワカメを収穫。夏から秋にかけては、カニやアナゴのカゴ漁を行うなど、一年を通してさまざまな漁業を行い、海と繋がっています。
小渕浜は2011年の東日本大震災によって甚大な被害を受けましたが、その翌年には一部の養殖業を復活させるなど、漁師らの負けん気の強さを浮き彫りにした浜でもあります。
「助けに来てくれた皆がいたからこそ、ここで負けてはダメだと気づかされた。あれから毎年、あの時に救ってくれた仲間に自分が育てたものを送っています。この浜で元気でいるという便りです」
今も漁師であり続けられることへの感謝を、仲間に伝え続けている後藤さん。
作業場には、震災前の浜の写真や、震災当時の様子など、復興のあゆみがわかる写真が並んでいます。
小渕浜を語るのに欠かせないことが、もうひとつ。
震災後に新設された共同の牡蠣処理場です。
牡蠣処理場は、地域の牡蠣漁師が牡蠣を浄化し、剥くために使う共同の作業場。
通常は、牡蠣を作業台に載せたり、剥き終わった牡蠣の殻を集めたりと労力がかかることが多いのですが、小渕浜では、作業を効率化・省人化させるために、牡蠣の殻を回収するベルトコンベアーを設置したり、フォークリフトで直接作業台に牡蠣を置けるようにしたりと、機械化をはかりました。
浜の漁師の「負けん気の強さ」が、どこの浜にもない、機械化を備えた施設を生み出しました。もちろん維持費は大変ですが、働く人たちを思いあっているからこそできたこと。シーズン中には1日に1,500kgもの牡蠣が剥かれています。
「震災後、初めて沖へ出た時は涙が出た。今も海と共に生きれる喜びを感じながら、四季を通じた養殖業のあり方を守っていきたいと思っている。とにかく海が好き、そのエネルギーで一緒にここで養殖業を盛り上げてくれる若者が来てくれたら嬉しい」
四季に呼吸を合わせ、浜に静かに根を張り、海と共に生きる後藤さん。
そんな漁師と共に、この海で一緒に働いてみませんか?
(文=木村綾子、撮影=高橋由季)
※取材・撮影は2021年12月に行いました。
募集職種 | 漁師 |
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給与 | 月収20万円 時給1,000円〜(最低月給保証額20万) |
福利厚生 | 寮あり(TRITON OSHIKA), 乗組員厚生共済, 資格取得支援あり(船舶免許・フォークリフトなど) |
仕事内容 | 牡蠣養殖, カゴ漁, ワカメ養殖 |
勤務地 | 宮城県石巻市表浜 |
勤務時間 | 3〜5月ワカメの収穫・塩蔵作業(5:00〜15:00)※実働8.5時間程度 6月陸上作業(7:00〜16:00)※実働7.5時間程度 7〜9月 カゴ漁(4:00〜12:00)※実働7時間程度 10〜2月 牡蠣の水揚げ・牡蠣剥き(7:00〜15:00)※実働7時間程度 ※漁業のため、天候・季節・状況によって変動あり(上記所定時間外労働あり) |
休日休暇 | 3〜5月繁忙期のため事前申告制(月2日程度)、 6〜2月 土曜または日曜 |
その他 | フィッシャーマン・ジャパンが運営するシェアハウス「TRITON OSHIKA」より車で10分 |
会社名 | 後藤水産 |
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選考方法 | ※新型コロナウィルス感染拡大防止措置として、現地対応(面談・研修)の受け入れ時期を慎重に判断させていただいております。オンラインでの企業説明や相談なども行っていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。 応募 ▼ フィッシャーマン・ジャパン担当よりメールにて連絡 ▼ LINE登録 ▼ 写真付履歴書の提出(書類選考) ▼ オンライン面談(事務局、募集主と複数回行う場合があります) ▼ 現地面談 現地研修(1週間程度) ▼ 内定 |
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