【千葉/養殖/水産ベンチャー】世界一旨い、オリジナルな魚をつくる。今注目の水産スタートアップ企業のメンバーに加わりませんか?

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あなたがマダイの養殖業者だったとして、鮮魚コーナーに売られているマダイのうち、どれが自分の生産したマダイか、見分けられますか?

恐らく分からないと思います。店頭に表示されるのはだいたい「産地」までです。同じ産地でも別の養殖業者さんが出荷したマダイかもしれませんから、自分が生産した魚とは言い切れません。

しかし、「株式会社さかなドリーム」が養殖・販売する魚は違います。店頭で魚の名前を見ただけで、「うちの魚だ!」と胸を張ることができます。この創業間もない水産スタートアップ企業が育てているのは、完全にオリジナルな「誰も育てたことがない魚」だからです。

「幻の魚」を食卓へ

四方を海に囲まれた日本列島には、実に4000種を超える魚たちが棲んでいます。一方で、私たちが日常的に食べているのは、このうちのわずか1%未満です。そして、日本には際立った美味しさを持ちながら、ごく一部でしか流通していない「幻の魚」が多く存在しています。

こうした魚たちが「幻」のままになっているのは、漁獲量が安定しておらず、消費者からの認知も乏しいからです。養殖に成功すれば安定生産できますが、大海原を泳いで生きてきた魚たちを狭い生け簀の中で飼えるようにするには、途方もない研究が必要となります。

このため、国内で養殖が試みられてきた魚の数は約100種類に限られています。中でも生産量が多いのはブリ、マダイ、カンパチなど10種類ほど。こうした「定番」の魚たちだけで養殖魚の生産量の9割以上を占めている状況です。

最新かつ独自の技術を駆使して、「幻の魚」たちにも安定養殖への道を開く。世界一旨い魚を創り、お客様のもとへ!そんなことができたら、「夢」のようではないでしょうか。今年7月に設立された「株式会社さかなドリーム」は、そんな夢を本気で叶えようとしている水産スタートアップ企業です。

東京海洋大学の研究成果で独自のハイブリッド魚を開発

どのようにして「オリジナルの魚」を養殖するのでしょうか。ここからは、さかなドリームのCTO(最高技術責任者)で、東京海洋大学の准教授でもある森田哲朗さんに聞きましょう。

森田さんがまず見せてくれたのは、にぎり寿司の写真でした。さかなドリームの本社は千葉県館山市にあります。その近くで営業している寿司屋さんのにぎり寿司だそうです。

「とてもおいしいお寿司ですが、ネタの名前は分かりますか?ハチビキ、マトウダイ、ホウボウなどです。一般の方には馴染みのない魚ばかりだと思います。知名度が低い魚の中にも極めておいしい魚はたくさんあるんですよ」と森田さんは言います。

このような絶品の魚の中には、知る人ぞ知る「幻の魚」が存在しています。さかなドリームのメンバーたちは、その中から一つの魚を選んだそうです。

「カイワリというアジ科の希少魚です」と森田さん。

「カイワリは抜群においしい魚で、水産のプロからは人気が高い魚なのですが、漁獲が不安定なためにあまり流通せず、美味しさの割に良い値段がついていない『過小評価されている魚』として一部では知られていました。そんなにいい魚なら養殖すれば?と思われるかもしれませんが、たまにしか獲れないので十分な数の卵や稚魚を確保するのは至難の業ですし、ハンドリングに弱いという問題もあって、残念ながら養殖には不向きな魚だと言えます」

では、どうやって養殖するのか。海洋研究の国内最高峰と言われる東京海洋大学の研究成果が、ここで生かされるといいます。

「『代理親魚技法』と『ハイブリッド化』を組み合わせた世界最先端の品種改良技術で新しい魚種を開発しました」と森田さんは話します。

希少な魚の生殖幹細胞を別の魚に移植し、移植先の魚に子孫を増やしてもらうのが「代理親魚技法」です。

さかなドリームの共同創業者で、森田さんの師匠でもある吉崎悟朗教授がけん引してきた分野で、たとえば「サバにマグロを産ませる」研究などが広く知られています。絶滅危惧種の保存法としても有望視されている手法です。

森田さんはまず、この代理親魚技法を使ってカイワリの完全養殖を実現しました。そしてさらに、異なる種と交配させることで成長性や健苗性を高める「ハイブリッド化」を試みました。その結果、カイワリ同様においしく、なおかつ飼育上の欠点を補った「ハイブリッド魚」が開発できたと言います。

オリジナル魚種の販売に飲食・小売業界も熱い視線を送る

こうした技法に「食の安全」面の心配はないのでしょうか?森田さんは自信をもって、「その心配はありません」と言います。

「遺伝子組み換え食品やゲノム編集技術を使った食品に関しては、消費者の方々の中に心配の声があります。しかし代理親魚技法とハイブリッド化には遺伝子を操作する行程が一切ありません。異種交配による品種改良は、野菜や穀物、牛や豚など様々な食糧に対して古くから行われています。安全面での心配は全くないと言えるでしょう」

また、さかなドリームでは「生殖機能を持たないことが確認されたハイブリッド魚種だけを養殖すること」に、こだわりを持っているといいます。そのため、万が一養殖中に生け簀から逃げ出すことがあっても、新魚種が産卵したり、既存種と異種交配したりして生態系を乱す恐れがありません。

森田さんが所属する東京海洋大学 水圏生殖工学研究所では、これまで代理親魚技法を用いた様々な研究を行ってきました。昨年頃からいよいよ事業化の構想がスタート。大手商社丸紅の出身でベンチャー企業育成の経験に富む細谷俊一郎さんらと出会い、今年7月に「株式会社さかなドリーム」の設立に至ったそうです。現在はさかなドリームのCEO(最高経営責任者)を務める細谷さんは、「吉崎や森田が描いていた事業構想に強くひかれました。ぜひ一緒にやらせてほしい、という思いになりました」と話します。

とはいえ、新しい魚を養殖・販売して収益を上げるのは簡単なことではないはず。起業への迷いはなかったのでしょうか。細谷さんはこう話します。

「森田たちと出会うまで、私は水産業の経験が全くなく、まずは養殖現場や水産市場に行って情報を集めるところから始めました。そこで分かったことは、日本の養殖技術は世界でも随一であるということです。それにも関わらず、養殖業が充分な収益を上げられていないのは、養殖している魚に原因があります。農産物や畜産物と比べて、魚の品種改良は難しい上に長い時間がかかるため、現在の養殖魚は美味しさや機能性といった面で、天然の魚と大きな差がないのです。しかし、森田たちの技術を用いれば、今までは一部の人しか食べられなかった希少な魚を『民主化』することができる。食の本質的な価値である美味しさにこだわり抜いていけば、多くのお客様に新しい価値を提供できるはずだと考えました」

美味しさにこだわり抜いて新しい価値をつくりだす。そんな例は今までにあったのでしょうか。細谷さんはこう話してくれました。

「例えば、アトランティックサーモンは、品種改良とマーケティングの力によって浸透した代表的な魚と言えるでしょう。流通が始まった当初は『サケを生で食べるなんて』と言われていましたが、ノルウェーの国を挙げた取り組みによって、今では毎年のように寿司ネタの人気ランキングで1位になっています。つまり、美味しい魚を生み出し、その魅力や価値をお客様に伝えていけば、新たな食のトレンドを生み出すことができるのです。私たちは、いわば第2・第3のアトランティックサーモンを生み出すことで、養殖業を盛り上げていきたいと考えています」

一番大切なのは、「魚を観る眼」

さかなドリームが今回募集しているのは、養殖の現場実務を担ってくれる人材です。

前途有望とはいえ、会社はまだ船出したばかり。現在のメンバーは東京海洋大学に籍をもつ創業者の吉崎さんと森田CTO、経営畑の細谷CEOと石崎勇歩CMO(最高マーケティング責任者)の4人と若干名の水産研究者だけという小世帯です。今後は事業化に向けて、現場を担う人材を急ピッチで募集していきます。

「お任せしたいのは、養殖現場の実務そのものです。陸上の水槽内で稚魚を育てる『種苗生産』と、海上の生け簀を使った『海面養殖』ですね。パートナーとなる漁協や生産者の皆さんと連携しながら、さかなドリーム独自のハイブリッド魚を育ててもらいます。養殖を行う場所は、主に本社に近い千葉県内を予定しています」と細谷さんは話します。

実際にはどんな仕事内容になるのでしょうか。大学で同様の研究をしてきた森田さんによると、大学では朝7時くらいから、陸上の水槽で稚魚へのエサやりが始まります。生まれたばかりの体長約3ミリの魚にエサをあげながら、成長を確かめるためのサンプリングなども実施。魚の成長に合わせてエサの種類を変えたり、水質を管理したり。1、2か月で体長が5、6センチほどに成長したら、海上の生け簀に移して海面養殖がスタートします。ここでもエサの食べ具合などを観察しながら、病気の兆候がないかなどを入念にチェックするそうです。特に生まれたばかりの魚は目が離せないので、大学では職員と学生が手分けして朝から晩までこうした作業を行っています。さかなドリームでは、シフト制を組んで適正な労務環境に配慮しながら、しっかり魚をケアできる体制を整えていきます。

大学で博士号を取得後、大手水産会社でも養殖技術の開発を続けてきた森田さんは、「この仕事で一番大切なのは、『魚を観る眼』です」と話します。

「エサやりや水質管理は毎日の仕事です。ともすれば単調になりがちですが、その日々のルーティンの中で魚たちの微細な変化を見逃さないような鋭い感覚が求められています。生き物が好き、生き物を見るのが好き。そういう人でなければ難しいと思いますし、逆に生き物好きの人たちにとってはとても楽しい仕事だと思います。しかも私たちが生産するのは、これまでに養殖経験がない新しい魚です。どこを調べても飼育方法は書いてありません。もちろん役立つ情報もたくさんありますが、魚にもそれぞれ個性がありますから、私たちの魚に最適な飼育方法は、自分たちで作り上げていきます」

まさに未知なるものへのチャレンジです。細谷さんはこう話します。

「私たちの事業は、水産業に詳しい方からすれば、馬鹿げているように見えるかもしれません。実際、前例のないことを次々に突破していかなくてはならず、決して楽な仕事ではないと思います。魚を飼うセンスに加えて、多様なパートナーと円滑にコミュニケーションを取る力、お客様が求める魚を考え抜いた上で現場の施策に落とし込む深い知識も必要となります」

お話を聞いていて「これは大変そうだ…」と思いましたが、細谷さんがすかさずフォローを入れてくれました。

「とは言っても、入社時点で全てを備えている必要はありません。私たちはスタートアップですから、互いに知識や経験を共有して、みんなで成長していけば良いのです。私もこれまで魚に触れる機会はほとんどなかったので、エサやりから勉強しているところです。様々な経歴を持つ人材が集まっているところも、さかなドリームの魅力の一つだと思います」

新しい魚の開発に携わるチャンスも?

そういえば、新しいハイブリッド魚はなんという名前なのでしょうか?

「ごめんなさい。今はまだ公表できません。カイワリから生み出したハイブリッド魚、というところまでです」と細谷さん。

まだ企業秘密なんですね(残念…)。

「でも…」と細谷さんは続けてくれました。「私たちの挑戦は1種類の魚の開発では終わりません。既に複数種のハイブリッド魚の開発に成功しています。新しく当社のメンバーに加わってくれる方々には、養殖現場で経験を積んでもらいながら、そうした研究開発の道も開けてくることでしょう。一人ひとりと話し合いながら、適性に合わせた人材配置を行っていきます」

「もちろん、私たちがしっかりサポートします」と語るのは森田さんです。

「本格的な研究を行う際は生物学や魚の繁殖に関する知識が必要になります。しかし、知識は後から教えられるものです。生き物に対する興味、研究への意欲があれば、大丈夫だと思います。なにしろ新しいことへのチャレンジですので、手順が定まっているわけではありません。私たちと一緒に新たな分野を作り上げていくことになります」

未知の領域を切り開こうとしているスタートアップ企業です。インタビューした森田さんと細谷さんには、「夢」に向かう目の輝きを感じました。

「ゼロ」から「イチ」を生み出したい人はぜひ、さかなドリームへ!

募集情報
募集職種 養殖作業員
雇用形態 正社員・フルタイム
給与 年収360万~480万円
月給30万円〜40万円
45時間分の固定残業代を含む
福利厚生 雇用保険, 健康保険, 労災保険, 厚生年金, 社会保険完備
仕事内容 養殖魚の海面養殖や飼育等
勤務地 千葉県館山市坂田670 東京海洋大学 水圏生殖工学研究所(予定地)
勤務時間 平日:8時30分~16時45分、土曜日:8時30分~12時00分
休日休暇 日曜日、祝日、年末年始
その他 平日:60分、土曜日:休憩なし
会社情報
会社名 株式会社さかなドリーム
Webサイト https://sakana-dream.com/
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