【宮城/養殖/水産業】小渕浜でワカメと牡蠣養殖を営む佐藤水産。異色の4代目とともに働く漁師を募集

宮城県石巻市小渕浜を拠点に100年以上の歴史を紡いできた佐藤水産。東日本大震災をきっかけに、イカ釣りやサヨリ漁などの漁船漁業から牡蠣とワカメの養殖へと舵を切り、今では小渕浜の中でも一二を争う規模を誇ります。

そんな佐藤水産に新たな風を吹き込むのが、4代目となる佐藤昌紀(さとうまさき)さんです。

「親父たちは、がむしゃらに働いて、漁師のトップを目指してきたような世代じゃないですか。だから、俺が普通に漁業をしても勝てません。違う土俵で戦わなくちゃいけないんです」

そう語るまさきさん。
日々、牡蠣とワカメの養殖を手がけながらも、加工・販売も行う六次産業化に挑戦したり、漁業以外の稼ぎ方を模索したりしています。
今回募集するのは、そんな挑戦をともに進めるまさきさんの右腕となる漁師です。

漁師を選んだのは、自分の好きな分野で楽しく稼ぐため

まさきさんは高校卒業後に東京の学校に進学し、その後は音響関係の仕事に就職しましたが、2019年に石巻に戻り、佐藤水産の4代目として現在に至ります。

「ライブハウスのPAをやったり、演出の仕事をしたり、好きなことをやっていました。やりがいはあったけど、収入が全然足りなかった」

と当時を振り返ります。
そんな中、「自分の好きな分野で稼げる仕事」を求めて地元に戻ることを決意しました。

「もともと、なにかをつくったり、育てたりすることが好きでした。養殖はどれくらいつくれば、いくら稼げるのかもわかりやすいので、自分に合っているなと思いました。ただ、両親には猛反対されました。もともと親父の代で廃業しようとしていたらしいです。だから、今うちが漁業を続けているのは完全に俺のわがままなんです」

 

「それに俺は最初から漁師になりたかったわけじゃありません。好きな分野で楽しく稼ぐ手段として漁師を選んだんです」

「親父たちの世代は漁師の頂点を目指して働いている世代です。それこそ寝ずに働いて稼いでやるというような価値観を持っています。小渕の海や漁業に関する知識は、俺では追いつけない。でもだからこそ土俵を変え、漁師という仕事を、『がむしゃらに働く』ではなく、『楽しく稼げる』手段として確立したい」

実際、佐藤水産にはギターのエフェクターをつくりながら、漁師の仕事をしている人も在籍しています。
漁業以外にも生業をもって、漁師として働く。そんな新しいライフスタイルを漁業に取り入れられないかと、挑戦を続けています。

何か特定の仕事ではなく、いろいろな仕事を一緒にやりたい

今回はそんな4代目として活躍する、まさきさんの右腕となるような人の募集をしています。
実際にどんな仕事を担当することになるのでしょうか。

佐藤水産では、ワカメ養殖、牡蠣養殖、カゴ漁と営んでいまが、「ワカメのシーズンにあたる2月から5月が一番忙しいかな」とまさきさん。

ワカメ収穫・加工の1日は夜明けとともに始まります。
朝5時頃、澄んだ空気の中で船に乗り込み、ワカメの収穫を行ったら、。8時頃から収穫したワカメを陸上でボイルし、塩蔵する加工作業に取り掛かります。
13時ごろから加工作業の仕上げに取り組み、15時ごろに終了です。

「ワカメは刈り取って、ボイルして、枯れている部分を取り除いて、塩蔵する。うちのやり方は手間がかかりますが、最後の製品化までやることで高単価で販売することができます」

「うちは牡蠣もやっているし、1年中いろいろな仕事があります。筏を張ったり、収穫したり、加工したり、出荷したり、資材を片付けたり。何かの作業に特化するというよりは、右腕のような存在として一緒に汗をかいてくれる人が欲しい」と話します。

漁業はシーズンによって忙しさが変わりますが、牡蠣の時期には5〜6人、ワカメの時期には20人ほどが集まり、浜は活気にあふれます。
そんな大人数の職場でありながら「右腕として働いてほしい」との言葉には、まさきさんの期待が込められています。

自分で挑戦してみたい人におすすめ

「うちの募集は普通の求人とはちょっと違うかもしれません」とまさきさんは笑います。

「うちは元々やめようとしていた事業を俺のわがままで続けているわけで、今後誰かに継いでもらいたいとは思っていないんです」

震災後には、生産から加工、販売まで手がける六次産業化にも挑戦しましたが、今はストップさせています。これは、六次化には大規模な投資が必要であり、そのため、後継者を考えていない佐藤水産にとっては適さないと判断したのです。

「うちは一子相伝の技術や事業を引き継ぐという話ではありません。なので、将来的にうちにある漁具を使って、自分で挑戦してみたいという人に向いているかもしれません」

右腕としてまさきさんと一緒に働き、まず仕事を覚える。そして、将来的には、佐藤水産の資材を活用して、自分で漁業を始める。まさきさんはそんな相談にも乗ってくれると話します。

まさきさんの思いに共感し、自分の可能性を試してみたい方は、ぜひご応募ください。「楽しく稼ぐ漁師」を目指すまさきさんと一緒に働いてみませんか?お待ちしています。

 

募集情報
募集職種 漁師
雇用形態 通年雇用・フルタイム
給与 月収20万~25万円
繁忙期にボーナス有り
昇給制度有り
3~4月のワカメ繁忙期は日額14,000円~からの支給

福利厚生 ・無料の宿舎あり(個室・共同のシャワー、トイレ完備)
・おやつ、飲み物の提供あり
・繁忙期には朝食、昼食の提供あり
・傷害保険加入(弁護士付き保険)
・資格取得支援制度あり
仕事内容 10月~6月 牡蠣養殖作業
3月~4月 ワカメ養殖
6月~9月 養殖準備・カゴ漁など

勤務地 宮城県石巻市小渕浜
勤務時間 5:00~15:00(うち休憩有り、実働8時間程度)

※天候や作業内容により変動あり

休日休暇 不定休(月4~8日程度)、荒天日、年末年始休暇、夏季休暇  ※そのほか申告により要相談
募集期間 2025年01月27日(月)~
その他 自動車免許あれば尚可
会社情報
会社名 佐藤水産
住所 宮城県石巻市小渕浜南1-29

【宮城/養殖/水産業】小渕浜でワカメと牡蠣養殖を営む佐藤水産。異色の4代目とともに働く漁師を募集

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