「考えることしかない。でも、それが面白い」桃浦かき生産者合同会社で加工職を募集。
「水産加工職」と聞いて、あなたはどんな仕事を想像しますか?
毎日同じ作業の繰り返し?ルーティンワーク?ただ黙々と手を動かすだけ?
もし、そんなイメージを持っているなら、桃浦かき生産者合同会社の仕事はまったく違います。
自分たちで仕入れ、売る相手を考え、商品をつくり、時には自ら売り場に立ち、お客さんと話す。
「俺に言わせたら、一番面白い仕事だよ」
そう語るのは、代表の新田拓哉(41)さん。
未経験でも大丈夫。
むしろ、何の先入観もない方が向いているかもしれません。
水産業の未来を、ここで一緒に作ってみませんか?
会社として漁業を残す道を選んだ。
宮城県石巻市、牡鹿半島の小さな漁村・桃浦。
2011年、東日本大震災がこの地を襲い、多くの漁具や水産施設が流出しました。
漁業を続けるか、廃業するかという大きな決断を迫られた漁師たちは、「水産業復興特区制度」を活用し、「個人ではなく会社として漁業を残す」という道を選びました。
※水産業復興特区とは?
地元漁業者のみでは養殖の再開が困難な浜について、一定の条件を満たせば、地元の漁業者が主体となる 「民間企業」に県知事が直接漁業権を与える という制度です。
地元の漁業者15名と仙台水産が共同出資。生産・加工・販売を一体化させた新しい会社、桃浦かき生産者合同会社(仙台水産グループ)が2012年8月に誕生しました。
「会社化したことで、水産業の世界にありがちな曖昧な勤怠管理はなくなったね。働きたい人はたくさん働けるし、休みたいときは休めるようになった。残業代も1分単位でしっかり支給される。今では20代がどんどん入社し、ベテラン層を上回る勢いだよ」
設立から12年。今では、漁業部門14名、加工部門12名の計26名にまで成長。
設立当時は平均年齢 61.8歳でしたが、現在は10代・20代のスタッフが中心となるなど、飛躍的な若返りをしています。
TRITON JOBを通じて漁師になった長谷川礼旺(れお)さん(20)も働いています。
ここ数年で輸出事業も拡大し、東南アジアやメキシコにも牡蠣を届けています。
まずは出荷。そして、その先へ。
「大きい会社のライン仕事だったら一つの仕事しかできない。でもうちは小さい会社だから、全部やらなきゃいけない。でも、それが面白いんだよ」
桃浦かき生産者合同会社の加工職は、単なる「加工」ではありません。出荷を覚えたら、次は営業。そして、商品開発。仕事の幅はどんどん広がっていきます。
最初に覚えてもらうのは、牡蠣やホヤの出荷作業。水揚げされたばかりの原料を加工し、梱包し、市場やお店へ送り出す。「やる気次第だけど、2~3年もあれば、加工技術は身につくよ」と新田さん。しかし、それで終わりではありません。
「次は営業だね。最初は俺と一緒にいくだけで何も話さなくたっていい。とりあえず色々なところに連れていきます。お客さんと話したりする中で、『この商品はどうやって売るのか?』『どんなお客さんに響くのか?』が段々分かるようになる」
「営業をしていく中で『これが売れる!』となれば、新商品をつくって売るまで全部やります。袋のデザインだって、バーコードの作成だってやるさ。普通なら、デザイナーやマーケターがやる仕事かもしれないけど、うちでは違う。全部自分たちで考えるんだよ」
「考えることしかない。でもそれが面白いんだよ」
ちょうど今も新しい商品の開発が進んでいるそう。細部にまでこだわりながら、商品を作り上げています。
「売る」ことも大事だが、それだけじゃない。
スペシャリストになるためには、「つくって売る力」だけではなく、「仕入れる力」も必要です。桃浦かき生産者合同会社では、自分たちで作った牡蠣だけでなく、よその浜からも牡蠣やホヤなどを購入して加工・販売しています。
「自分で自信を持って仕入れしないと、最終的に営業なんてできない」
原料調達のために、漁師さんの元へ足を運びます。「今、ホヤの水揚げはどう?」「牡蠣の育ち具合は?」そんな会話の中から、どの商品をどう売るべきかを考えます。漁師さんとの関係を築きながら、強い仕入れ力を持つことが、販売先への営業の強みになると新田さんは話します。
「全部うちに牡蠣やホヤを出荷してくれる漁師もいる。それは一家の収入全部を預かるってこと。生産量が増えたら、売る量も増やさないといけない。その時はこちらから新商品を作って売り込みにいくのさ。責任感も面白さもある仕事だね」
「この仕事にはアイデアが必要だね。広く世の中を見て、考えないといけない。安定した仕事がいいっていう人には向かないかもしれない。うちはまだ12年目。まだまだやるべきことがたくさんあるんだよ」
次の世代へ、バトンを渡すために。
今、桃浦かき生産者合同会社の代表は新田さん一人。しかし、新田さんはずっとこう言い続けています。
「もう、お前らの世代に譲るからな。」
これまでは全部一人でやってきました。 ハッピを着て、新店オープンに一人で立って、試食を配りながら物を売ってきた。でも、これからは次の世代が担っていく番です。
「漁業部門では若手が育ってきた。だから次は加工部門でも人を育てたい。経営の負担を分散し、みんなで会社を大きくしていきたい 」
水産業の世界では「自分たちの代で終わり」という考えをしている人たちも少なくありません。でも、新田さんは違います。
「俺だけが稼いでも意味がない。次の世代を育てないと面白くない」
その想いに応えるように、若者たちも楽しそうに働いています。そして今年、新たに2名の仲間が加わりました。
桃浦の未来は、確実に変わっています。次にその未来を作るのは、あなたかもしれません。
募集職種 | 牡蠣・ホヤ加工部門リーダー候補 |
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雇用形態 | フルタイム |
給与 | 月収17.7万~23万円 上記金額は高卒初任給額 年齢・経験により基本給を決定 ・家族手当 ・残業手当(1分単位で支給) ・役職手当 ・通勤手当 ・賞与年2回支給 ・昇給あり(年に1回) |
福利厚生 | ・社会保険完備 ・勤続3年以上で退職金制度あり |
仕事内容 | ・牡蠣、ホヤの加工作業 ・商品の発送作業 ・取引先への営業 ・新商品開発 そのほか、桃浦かき生産者合同会社の業務 |
勤務地 | 宮城県宮城県石巻市桃浦 |
勤務時間 | 7:00~16:00 上記時間内で休憩90分、実働7.5時間 |
休日休暇 | シフト制により月7~8日、年末年始休暇、有給休暇 |
募集期間 | 2025年05月14日(水)~ |
その他 | 長期キャリア形成のため、35歳以下に限る。 |
会社名 | 桃浦かき生産者合同会社 |
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住所 | 石巻市桃浦字上ノ山66番地34 |
Webサイト | http://www.momonoura-kakillc.co.jp/ |
選考方法 | TRITON JOBから応募いただきます ▼ TRITON PROJECTよりメールにて連絡をします ▼ TRITON PROJECT 公式LINEを追加いただき、チャットにてやりとりを開始 ▼ LINE内で、サポート窓口と電話での簡易面談 ▼ LINE内で、エントリーシートの提出をお願いします ▼ 事務局との簡易面談後、書類選考・現地での面談・研修などの調整をします ▼ 選考の結果、合否をお知らせします |
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