【宮城/漁師求人/漁船】網を張り、大漁を待つ。大型定置網を営む山根漁業部が乗組員を募集。

みなさんは、漁師の仕事の魅力って何だと思いますか?

自然の中で働けること。体を動かすダイナミックな仕事。たくさん稼げること。
どれも正解です。でも、今回人を募集する山根漁業部の漁師たちは、こう語ってくれました。

「『今日は昨日より魚がいるんじゃないか』という希望を抱いて毎日海に出る。その予測不可能な期待こそが、漁師という仕事の魅力の根幹なんだよね」

彼らが手がけているのは、海に網を張り、潮の流れに乗ってきた魚をとらえる「定置網漁」。

季節、天気、潮の流れといったあらゆる要素が絡み合って、ある日突然、思いもよらない大漁がやってくる。「魚が獲れたときの快感は忘れられないよね」と沼倉さん。


<山根漁業部:総務部長 沼倉さん>


網はずっと同じ場所。でも日によって、入る魚の種類も量も全然違う。明日がどうなるか分からないからこそ、毎朝「今日はどうだろう」とワクワクしながら海に出ていく。

それが、定置網漁師の仕事なのです。

そんな「勝負の世界」に、あなたも飛び込んでみませんか?

 

宿舎完備で家賃も食費もゼロ。70年以上続く定置網

 

今回求人を募集している山根漁業部は、宮城県石巻の沖合に、「オオネ網」「ナカ網」「シンセイ網」「タルミズ網」と呼ばれる4つの定置網を設置しています。

実はこの会社、本社は岩手県にあり、かつては北海道や青森など、全国各地に網を展開していた歴史ある漁業会社なんです。

「うちが漁業を始めたのは、戦後間もない1955年頃。岩手を拠点としながら、北海道や青森など全国に網を拡大していった。でも規制とか獲れる魚が変わってきて、今の宮城県沖に落ち着いた感じだね」

現在、山根漁業部が所有している船の数は6隻。1隻あたりの乗組員は6〜10名で、現場で働く船員は約40名規模。そのうちの半数ほどはインドネシアからの実習生で、日本人乗組員とともに、20〜30代の若手が中心となって漁の最前線を支えています。

若い世代にとって特に魅力となるのが、2025年春に完成したばかりの、食堂と宿舎を備えた新しい事務所の存在です。宿舎には16の部屋があり、現在は岩手から単身で石巻に来ているメンバー8名が入居中。宿舎に住んでいる乗組員は、昼食も夕食も無料で食べることができます。

 

 「独り身でここに住んだら最強ですよ。専属のスタッフが毎日温かいご飯も作ってくれるから、家賃も食費もかからない。これは若い人にとってはかなり魅力なんじゃないかなあ」 

と、沼倉さんが笑いながら話してくれました。生活の安定があるからこそ、海に集中できる。仕事も食事も住まいも、まさにすべてがそろった快適な環境が整えられています。

 

一流の漁師は預言者に近い?

 

山根漁業部の一日は、午前3時半、あるいはそれより少し早い時間の出航から始まります。船は1時間ほどかけて漁場へと向かい、到着次第、網にかかった魚を引き上げる「網起こし」の作業が始まります。

どんな魚が入っているかは、実際に網を起こしてみるまでわかりません。けれど、長年この仕事を続ける漁師たちには、独特の勘のようなものが働くそうです。

「『明日なんか魚が来るような気がする』とか、『この時期ならイワシが来るだろう』ってね。風の流れや匂い、鳥の動きなんかを頼りにするんだよな。これが、意外と当たる。五感を研ぎ澄ませて海を読むっていうのも、この仕事の面白さかもしれないね」

魚を積み込んだ船は、そのまま石巻の魚市場へと向かい、朝7時前後に到着。ここでは、獲れた魚を種類や大きさごとに仕分ける選別作業を行います。その後は会社に戻り、網の修理や整備といった陸上作業へ。仕事がすべて終わるのは、だいたい昼〜午後2時ごろになります。

「毎日決まった時間に出て帰ってきて、午後は自由な時間も多い。これは他の大型漁船にはない利点かな。それに獲ったら獲れた分だけ歩合もあるのもいいところだと思う」

「あとは…」と思い出したように話してくれたのが「漁師の朝ごはん」のこと。漁場から市場へ向かう途中、みんなで船の上で朝ごはんをとるのが習慣になっています。

 

 

「前の日にとった魚を捌いておいて、船上で料理して食べるのさ。朝日が後ろからあがってきて、周りをカモメが飛んでてさ。これは、なかなか体験できないことだと思うよ。まずは船に乗ってみてほしいね」

 

定置網のイメージを変えていきたい。

 

「魚が獲れない日は、丸一日赤字になる。3ヶ月連続で赤字ってこともある。でも、獲れる日もあるから、年間でならすと黒字になる。結局、漁業ってのは『本当におっかない商売』なんだよね」

いま、山根漁業部の経営は順調に成り立っています。しかし、それは「たまたま魚が獲れているからにすぎない」と、渡辺さんは率直に話してくれました。

<山根漁業部:顧問 渡辺さん>


「漁師にとっては獲ってなんぼ。だけど、経営の立場から見れば、儲かってなんぼなんだよね。今後魚が獲れなくなってきた時のことも考えていかないといけない」

たとえば、現在設置している4つの網を、あえて3つに減らすという判断も今後ありえるかもしれません。また、魚が獲れるという強みを活かして、飲食事業や加工品の販売など、水揚げ以外の収益源をつくることも検討しています。

 「でも、1番の問題は、これからも人が確保できるかどうかさ」と言い切る山根さん。

<山根漁業部:山根さん>


定置網漁の仕事は、構造的に「社会の受け皿」のような位置づけに置かれてきた過去があります。

「『うちの息子、普通の会社じゃ勤まらないから、定置網にでも乗せてくれ』って頼んでくるような。そういう時代も確かにあった」

でも、そんな扱われ方は、もう終わりにしたい。山根漁業部では、漁業のイメージを変えるために、積極的な発信に取り組み始めています。

公式ホームページの開設、海の様子をリアルタイムで伝えるインスタグラムの運営、マルシェやキッチンカーを通じた地域とのつながりづくり。事務所も町の中心部に移し、より多くの人に開かれた場所へと変わりつつあります。

「1人でもいい。残って、新しい風を入れてくれる人がいれば、きっと違う未来になる」

そう信じて、山根漁業部は今日も、海へ出ています。

募集情報
募集職種 漁師
給与 日給8500円
試用期間中は日給8,000円
上記の金額の他、大漁手当、交通費支給
賞与あり(年2回)
昇給あり
役職手当あり

※1年目の想定年収5,000,000円前後
福利厚生 ・社会保険完備(社会保険、厚生年金、雇用保険、労災保険)
・傷害保険加入(乗組員厚生共済)
・朝食、昼食の提供あり
・無料の宿舎あり(宿舎入居の場合は夕食も提供あり)
・健康診断
仕事内容 定置網の乗組員
勤務地 宮城県石巻市湊字大門崎177
勤務時間 3:00~15:00の間で実働7~8時間
※時期や漁獲量により変動あり
休日休暇 石巻魚市場カレンダーに準ずる(90日前後) 
募集期間 2025年10月18日(土)~
その他 ・普通自動車運転免許必須(AT限定可)
・小型移動式クレーン、揚貨装置、大型自動車免許などあれば尚良し
・若年層の長期キャリア形成を図るため、35歳未満の方の募集
会社情報
会社名 株式会社山根漁業部
住所 宮城県石巻市

【宮城/漁師求人/漁船】網を張り、大漁を待つ。大型定置網を営む山根漁業部が乗組員を募集。

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