【静岡/市場職員/卸売】流通の川上に立ち、流れを変えられる?日本一マグロを食べるまちの市場から。
世界有数の冷凍マグロ水揚げ港の恵みを受け、日本で一番マグロを食べる人々。(※1)
美味しい魚に恵まれたまち・静岡市の歴史ある市場の朝に、振り鐘が鳴らされます。
─今日も、セリがはじまるぞ。
目利きの買い手たちが魚を覗き込む顔は真剣そのもの。あっという間に競り落とされた魚は、場内を行き交うフォークリフトで次々とセリ場から運ばれていきます。

水産物を扱う現場ならではのスピード感と活気。朗らかに笑い合う場面も多く、市場は一体感に包まれたひとつの共同体のようです。
全国・世界の海から集まる多様な水産物を、私たちの食卓へとつなぐ流通の一丁目一番地。流通のプロたちが集います。
今回ご紹介するのは、この場所で中核を担う2つの卸売会社「三共水産株式会社」と「魚市静岡魚市株式会社」の営業職の仕事です。 流通の川上に立ち、消費者へとつながる流れの根幹をつくりだす彼らの働き方に迫ります。


■三共水産株式会社

世界の海から、清水港や焼津港へと集まるマグロ。全国的にも珍しく冷凍もののセリが日常的に行われるこの市場において、三共水産は冷凍・生の双方のセリを担っています。
扱うのはマグロにとどまりません。乾物から練り物まで多種多様な水産物を集め、静岡県内をはじめとする各地の仲卸業者や買受人へ日々供給しています。

同社の創業は、現在の市場が開場(1976年)するよりもずっと古い1947年。長きにわたり静岡の水産流通を支え続けてきた歴史ある企業です。
実直な社長のもと、社員たちもひたむきに業務と向き合う堅実な社風が根付いているそう。
流通人の声
■劔持(けんもち)さん 営業職(営業第3部 塩干 加工食品課)
前職でも市場関係の仕事に就いていたこともあり、知人の紹介で2025年入社。食品課に所属し、干物や漬魚の担当を経て、現在は練り物などを扱う。

現在は社内で最も若手だという劔持さん。自ら提案した商品の売れ行きがよく定番として採用されたとき、先輩から評価してもらえたと笑顔で語ります。
「先輩もみんな気さくで、笑いがある雰囲気なので転職して正解でした。
朝は早いけど、昼からは買い物に行ったりと自由な時間を持てますし、市場の休日は水曜日と日曜日なので5連勤するよりも体が楽なのも自分には合っていますね。
自分が販売した商品が店舗に並んでいて、それを購入しているお客さんを見るとうれしく思い、やりがいを感じます」
【一日のスケジュール】
AM2:30〜4:30 出勤・前日に受注した分の納品や仕分け作業
4:30〜5:00 当日の朝に新しく入った荷物を仲卸さんに提案する「朝売り」5:00〜6:00 現場の片付け
6:00〜8:00 事務所へ上がり、伝票処理
8:00〜11:30 電話やFAXで翌日の発注など
11:30頃 退勤
■遠藤さん 営業職(営業第1部 鮮魚・特殊課)
大学在学時、海鮮居酒屋でのアルバイトをきっかけに市場の存在を知り、新卒で2016年に就職。鮮魚・特殊課に所属し、アジやサバなどの大衆魚から、貝類まで扱う。
福島県出身の遠藤さんは、水産系の大学進学を機に静岡へ。静岡の気候の暮らしやすさも住み続ける理由になっているそう。
「市場というと『怖い』というイメージがあるかもしれませんが、今は全くそんなことはありません。取引先である年配の仲卸さんたちとも、静岡の家族の様な関係で、すごく可愛がってもらっています。
まずは元気な挨拶から始めて仲良くなっていけば、自然と商売にも繋がっていくのではないでしょうか。一方で、水産物は毎日相場が変わるため、他県からの荷物と地元の水揚げの値段を見極めるのは今でも勉強の日々です。
荷物に対して抱く責任感も年々増してきていますね。荷主さんにも迷惑をかけないよう、自分が引っ張ってきたものは責任を持ってしっかり売り切ることを大切にしています」
【一日のスケジュール】
AM1:30〜2:00 出勤・前日に受注分をお客様に配達
2:00〜 仲卸さんへの販売対応を開始
並行して全国の荷主と連絡を取り、翌日の水揚げや集荷の調整(買い付け)
11:00 退勤

■ 魚市静岡魚市株式会社
赤い制服姿がトレードマークの魚市は、近海の鮮魚セリを担い、全国・世界各地から集めた水産物を仲卸やスーパーへ卸しています。長年培った地域の事業者との強いネットワークで、市場の機能を安定的に支える存在です。
全国・世界から水産物を集めて仲卸や加工業者へ届ける従来の役割に加え、近年は市場外への事業展開や海外での加工・輸出入にも着手。時代のニーズに合わせて、卸売業のあり方を軽やかにアップデートしています。
明るくフランクな社長のもと、型にはまらずのびのびと柔軟に働ける社風だとか。

流通人の声
■石川さん 営業職(営業企画課)
食品メーカーの営業時代に知人から誘われ2022年入社。新設された営業企画部に所属し、飲食店や道の駅、スーパーなど市場外の新規ルート開拓を行う。

裁量を持って自由な営業活動を楽しんでいるという石川さん。自らリサーチして営業先を探し、大手外食チェーンや回転寿司等のお店に商品を提案してきました。
「案内した商品が回転寿司のメニューに載ったりすると、やっぱり達成感があります。都内へ営業に行ったら、必ず食べてきますね。
おこがましいんですけど、市場のいち事業者というよりかは、総合食品商社を目指していくようなイメージです。商品として気になった魚を取り寄せて試食することもあるので、食べることが好きな人はたまらないですよね!それに、人と話すことが好きな人にも向いている環境だと思いますよ」
【一日のスケジュール】
AM8:00〜9:00 出勤し、市場の現場作業を手伝い、伝票処理
10:00〜16:30 市場外(飲食店や道の駅、スーパーなど)への営業活動
採用パンフレットの配布や運送便の手配なども柔軟に行う
16:30 退勤
(時期に応じて現場手伝いのために早朝に出勤することも)
■中村さん 営業職(塩干部 加工品課)
知人の紹介で2013年入社。加工品課に所属し、メーカーから仕入れた練り製品や海産物以外の多様な食品を扱う。

長時間労働で大変だったという映像制作会社から、働きやすさを求めて転職した中村さん。
「深夜に出勤し、お昼ごろには業務を終える生活を続けています。仕事の裁量が個人にあるため、やるべきことを終わらせれば早く帰ることができ、学校行事などでの中抜けにも柔軟に対応してもらえるため、家庭との両立が飛躍的にしやすくなりました。
たまに厳しいことを言われることもありますが、何かミスをしてしまっても、その後の対応やフォローをしっかりやれば、お客様はちゃんと認めてよくしてくれます。失敗を引きずらずに次へ繋げていける人なら全く問題ありません。みんな気さくな方ばかりなので、まずは見学や体験にだけでも来てみてほしいですね」
【一日のスケジュール】
AM1:30〜6:00 出勤し、場内のお客様への販売、商品の仕分け作業
6:00〜 事務所で伝票処理など
12:00 退勤

市場全体が、次の世代を歓迎しています。

「卸売」は単なる仕入れ窓口ではありません。
漁師や全国の生産者たちの思いを預かり、責任を持って消費者のもとへ届ける経路をつくっているのです。
昭和51年の開設から約半世紀、市場は静岡の食品流通の基盤として機能してきました。その要として流通の川上に立つのが、今回ご紹介した2社のような卸売業者です。

しかし、長年流通の大事な役割を担ってきた市場も、時代とともに変化の時を迎えています。「もっと市場外へ売りに出よう」「一般消費者向けのイベントをもっと仕掛けよう」というような、これまでの枠にとらわれない柔軟な発想も必要になってきました。
今の市場の面白さは、先輩たちが築き上げた確かな基盤から、流通の最前線を切り拓いていくことではないでしょうか。
市場運営を担う静岡市、漁協や仲卸業者の方々。市場に関わるすべての人が、新しい風を吹き込んでくれる次の世代を、心待ちにしています。
まずは市場のセリ場見学からでも歓迎してくれるとのことですので、ぜひ一度現場の臨場感を体験してみてはいかがでしょうか。

(※1)出典:総務省統計局「家計調査(2025年報)」に基づき静岡県・静岡市が公表。
| 募集職種 | 水産物の卸売営業 |
|---|---|
| 雇用形態 | 正社員 |
| 給与 | 月給21.47万円~ |
| 福利厚生 | ■三共水産株式会社 ・社会保険完備 ・厚生年金基金 ・交通費支給(規定あり/上限3万円/月) ・制服貸与 ・退職金制度あり(勤続3年以上) ・退職金共済加入 ・定年制あり(一律60歳) ・再雇用制度あり ・受動喫煙対策あり(屋内禁煙) ・研修制度あり ・資格取得支援制度(全額会社負担) ・社員共済会 ・保養施設あり ・レクリエーションあり ■魚市静岡魚市株式会社 ・社会保険完備(雇用、労災、健康、厚生年金) ・財形貯蓄制度 ・退職金共済加入 ・退職金制度あり(勤続1年以上) ・定年制あり(一律60歳) ・再雇用制度あり(上限65歳まで) ・マイカー通勤可(駐車場あり) ・通勤手当あり ・受動喫煙対策あり(屋内禁煙) |
| 仕事内容 | 静岡市中央卸売市場にて、水産物の卸売営業業務を担当していただきます。 市場に入荷する水産物を扱いながら、魚の状態や相場を見極め、その日の流通を組み立てていく仕事です。 主な業務内容は以下の通りです。 ・市場に入荷した水産物の荷受け業務 ・魚の状態確認および価格判断 ・仲卸業者・買参人との販売交渉 ・集荷および販売の調整 ・商品管理、在庫管理 ・伝票処理などの事務作業 ・関係者との情報共有および調整業務 魚一つひとつの状態を見ながら、「どの魚を、どこへ、どのタイミングで流すか」を判断します。 営業職ではありますが、単に売買を行うだけではなく、市場全体の流れを安定させる役割を担う仕事です。 早朝から業務が始まり、チームで連携しながら進めていきます。 経験を重ねることで、徐々に判断を任される範囲が広がっていきます。 |
| 勤務地 | 静岡県静岡市葵区流通センター1−1 |
| 勤務時間 | ■三共水産株式会社 ・① 1時30分〜12時00分 ・② 3時00分〜13時00分 ※休憩あり ※市場の動きに合わせた早朝勤務 ■魚市静岡魚市株式会社 ・① 1時30分〜11時00分 ・② 3時00分〜12時30分 (深夜勤務を含む) ※市場の動きに合わせた早朝勤務 ※実働時間・休憩時間は会社規定による |
| 休日休暇 | ■三共水産株式会社 ・週休2日制(水・日・祝) ※市場カレンダーによる ・年間休日112日(2025年度) ・有給休暇 ・育児休暇■魚市静岡魚市株式会社 ・年間休日112日 ・静岡市中央卸売市場水産物部休日表による ・年末年始休暇(5日間) ・年次有給休暇 |
| 募集期間 | 2026年02月17日(火)~ |
| その他 | ■三共水産株式会社 ・冷凍マグロをはじめとする水産物を扱う ・相場や魚の状態を見極める判断力が求められる現場 ・その日の判断が結果に直結する、緊張感のある仕事 ・組織としての意思決定体制が明確 ・経験を重ねるごとに任される範囲が広がる ・未経験応募可(誠実に仕事に向き合える方歓迎) ■魚市静岡魚市株式会社 ・静岡市中央卸売市場の中核を担う卸売会社 ・近海魚・活魚など、日々表情の変わる水産物を扱う ・市場全体をどう安定して回すかを重視する営業スタイル ・個人で成果を競うより、チームで市場を支える働き方 ・未経験歓迎(魚や市場の知識は入社後に習得可能) ・流通の“土台”を支える役割にやりがいを感じられる環境 ※ご応募時には備考欄にご希望の企業名をご記載ください。 |
| 会社名 | 静岡市中央卸売市場 |
|---|---|
| 住所 | 静岡県静岡市葵区流通センター1−1 |
