牡鹿半島の玄関口にある祝田(いわいだ)地区。
目の前は、内海である万石浦と外洋の石巻湾をつなぐ水道で、向こう岸までは200mほどの距離です。
沿岸を走る1本道には、4軒の海苔屋さんがあります。
「当たり前のことを当たり前にやってきた。ただ、それだけ」
阿部宗徳(むねのり)さん、51歳。漁師歴30年。
若い頃から海苔養殖一筋で邁進してきました。
静かな口調ながらも、語られる言葉のひとつひとつには、仕事に対する強い思いを感じることができます。
「海苔は目に見えて良し悪しがわかる。量と質・・・製品数や等級といった数字でわかる部分があるから、そこがおもしろいかな」
宗徳さんにとっての「当たり前」は、「数も質も良い海苔をつくる」というところにあります。
案内された作業小屋に入ると、きれいに片付けられた机の脇に、注意事項が書かれた紙や、従業員のお休みが書かれたカレンダーが掲示されていました。
「こう見えてすごく細やかで優しいんです。従業員さんのこと大切にしてるんですよ」
若い漁協職員さんがこっそり教えてくれました。
現在、宗徳さんは弟さんと、2名の従業員さんと一緒に海苔養殖を営んでいます。
一見厳しそうに見えますが、実は頼れる兄貴肌。
地域の漁師たちから、「宗さん」と親しみを込めて呼ばれています。
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8月の陸採が始まると、海苔シーズンの幕あけです。
陸採では、60人ほどの海苔漁師が一斉に作業をしていますが、きびきびと仕事をこなす宗徳さんの姿は、すぐ見つけることができます。
熱心に新米漁師を指導する姿も見られました。
そんな宗徳さんは、どんな人と一緒に働きたいのでしょう?
こだわりがいろいろ強そうですが・・・
「きちんと挨拶ができる人」
ちょっぴり拍子ぬけして、「当たり前すぎないですか?」と聞き返すと、「当たり前が一番大事なんだ」と、ここでもぶれない答えが返ってきました。
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海苔養殖は単調な仕事も多く、根気強さが必要です。
そして、チームワークも求められます。
「一緒に気持ち良く働けたら、それが一番。仕事は少しずつ覚えればいい」
飾らない宗徳さんの言葉は、気持ちがいいほどに胸にスッと落ちてきます。
当たり前を、大切に。
量と質にこだわった宗徳さんの海苔づくりに、一緒に携わってみませんか?
(文・撮影 高橋由季)
※取材・撮影は2017年9月および2018年9月に行いました。
海苔養殖についてはこちら
https://job.fishermanjapan.com/column/984/
募集職種 | 漁師 |
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雇用形態 | 正社員・フルタイム |
給与 | 月収15万~25万円 ※2ヶ月の試用期間あり |
福利厚生 | 寮あり(TRITON IZUMI) |
仕事内容 | 海苔養殖, 種牡蠣養殖 |
勤務地 | 宮城県石巻市渡波字祝田 |
勤務時間 | 5時〜12時 ※時期によって変動あり |
休日休暇 | 不定休(月5日程度)、G.W・お盆休みあり |
募集期間 | 2018年09月07日(金)~2019年10月17日(木) |
その他 | 希望年齢は55歳まで(漁業のため、体力や筋力が必要) 種牡蠣養殖も行っているため、7〜9月の期間雇用も可(要相談) <TRITON BASE/住まい> 就業先から直近である「TRITON WATANOHA」が現在満室のため、車で約20分ほどの場所にある「TRITON IZUMI」のご案内となります(家賃・光熱費込で35,000円)。 |
会社名 | 善寳丸 |
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社員数 | 4人 |
選考方法 | ※新型コロナウィルス感染拡大防止措置として、現地対応(面談・研修)の受け入れ時期を慎重に判断させていただいております。お電話やビデオ電話などでの企業説明や相談なども行っていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。 応募 ▼ フィッシャーマン・ジャパン担当より電話にて連絡 ▼ 写真付履歴書の提出(書類選考) ▼ 電話もしくはビデオ電話にて面談 ▼ 現地面談 現地研修(1週間程度) ▼ 内定 |
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