【宮城/漁師求人/漁船】親子二代で操業。2隻の「成田丸」が大海原を走る

宮城県牡鹿半島にある小さな漁港-牧浜。
海を覗けば藻が波に美しくたゆたう姿、対岸の浜には芸術祭で制作された白い鹿のオブジェ。2隻の成田丸はここを拠点にしています。
親がはじめた底曳き網漁を受け継ぎ、2隻を操業するまでに大きくした成澤真章(まさあき)さん(53)。1隻は真章さんが船長として、そしてもう1隻の船長は・・・

2人の船長

将弥(まさや)さん(23)が船長を務めるようになり今年で3年目。

「父が船に乗る姿をいつも見ていて。高校を卒業後大きな漁船に乗ろうかとも考えてみたけど、やっぱりずっと憧れていた父の船に乗ることに決めた。」

4人兄弟の一番末っ子でありながら漁師の道を選んだのは、いつもそこにあった風景の影響がありました。将弥さんをずっと魅了し続けたもの、それは父と同じ「漁師」の仕事でした。

若手育成への思い

将弥さんの憧れだった真章さんは一体どんな方なのでしょう。

「息子は今では船長を努めながら漁の情報を交換したり、乗組員の指導を任せられるまでに成長した。」

そう語る真章さん。将弥さんがここまで成長した影には、真章さんの若手育成への熱い思いがありました。

「漁船漁業を担う乗組員は高齢化の一途を辿っててさ。今では海外実習生に頼らざるを得ない状況。これからは地域に根ざして漁業を支える若い人材を育てていきたいね。若くても未経験者でも構わない、一から教えるから。」

漁師になりたいと挑戦する若い子らを積極的に受入れ、これからの水産業を担う人材の育成に力を注いでいます。熱意があっても、人手が足りなければ、船を出すことはできません。将弥さんが船長になり、次世代をより強く意識する今こそ、やる気のある若者を募集したいと考えています。

成田丸はどんな船?

成田丸は「底曳き網漁法」で魚を獲っています。ネットを海底に沈め、その中に入ったものを全て掬う漁法です。

石巻魚市場から成田丸が出港するのは、深夜の2時。沖合の漁場に着くと、1回目の網入れを開始します。これがおよそ早朝の4時です。冬のこの時間は凍えるような寒さ。常に厳しい環境下で漁を行わなくてはならず、寒さの中で剥き出しの顔は風に叩かれ続け、動かす体は芯から冷え込んでいきます。そのうえ漁場で風が吹けば波は上がり、船は大きく揺られます。

網を入れて、2時間ほどが経過すると、船長が網をあげる合図を送ります。乗組員はすぐに持ち場につき、ワイヤーで網を海から曳きあげ始めます。網が甲板の上におろされると、網に入った魚を種類ごとに選別する作業に移ります。
選別が終わると、また網を海に沈め、網あげの合図があるまで休憩です。このサイクルを4回繰り返し、夕方の5時頃に帰港。次の日の朝も早いため、船での休憩時間は寝て過ごすことがほとんどです。

そんな厳しい環境を日常としている漁師たち。それでも弱音を吐くことはありません。

「自分は魚が大好きってのがあるし、船に乗るのも好き。乗組員を指導するのが難しいと思う時もあるけど、漁に出て豊漁の時はすげえ嬉しいですよ。高卒で漁師になって自分にしか分からない悩みもあったけけど、でも何より今が楽しくて気持ちがいいですね。」

そう清々しく話します。若い頃から船長を務めるというプレッシャー。しかし、その経験が、他の若い船員たちを惹きつけるかっこ良さの源かもしれません。

成田丸でとれた魚の行方

成田丸の魅力は親子二代ということだけではありません。
将弥さんの叔父にあたる成澤章浩(あきひろ)さんは石巻市内で居酒屋「ぼうず」を営んでいます。新鮮な海鮮料理が魅力的なお店で、連日その味を求めて多くのお客さんで賑わっています。

この日成田丸で獲れたヒラメがお造りになり登場しました。将弥さんが自慢の一尾を届けてくれたのです。魚種が豊富で四季を通じて新鮮な魚が水揚げされる石巻港。成田丸で獲れる魚は真鯛に鯵、イワシ、サワラ、ヒラメにカレイ、真鱈、鯖、アンコウ、蛸など、10種類以上。

夜にはその一尾のヒラメが目の前のテーブルに美しいお造りとなって登場します。沖合での彼らの長い1日が、私たちの生活を鮮やかに彩る逸品となっています。

真章さんにとっても、将弥さんにとっても、自分たち漁師が苦労して獲った魚を美味しく調理して提供してくれる章浩さんは最高の理解者。章浩さんは、漁師の息子でありながら、幼少期からずっと料理人を目指していたそうです。

「普段は漁師、休みの時には料理人。自分が獲った魚を自分で出す漁師がいても面白い。そういうことに挑戦したいやつが船に乗っても面白いよな。」

章浩さんは料理人の立場から若い漁師を支えたいと、語ってくれました。

漁師たちが自然と向き合いながら大海原で漁に奮闘するその日々が、今私たちの生活をよりよい豊かなものにしてくれています。

小さな頃から決めていた「漁師」という道と、それを導いた父の背中。父と違う道を選択しなかったのは、「漁師」がかっこ良く映り続けたから。

しかし、「漁師」は1人でできることではありません。共に学び、成長していく仲間がいてこそです。二つの世代を繋いだ成田丸。繋いだ先にいるのは、あなたかもしれません。

成田丸で漁師になりませんか。

「水産業の未来をつくろう。一緒に。」

募集情報
給与 20万~40万円
※月収は豊漁時の分配金込み
※試用期間(1ヶ月)は20万円程度
勤務地 宮城県石巻市牧浜(出港・帰港は石巻魚市場)
勤務時間 2:00〜18:00(実働5時間程度)
休日休暇 荒天日の他、石巻魚市場の営業日に基づく(土曜、お盆、年末年始)
募集期間 2021年04月01日(木)~2021年05月01日(土)
その他 漁場までの移動や網を曳きあげるまでに要する時間は休憩
網の投入は1日4回程度
操業は年間180日程度
会社情報
会社名 成田丸
住所 石巻市牧浜
選考方法
選考方法 ※新型コロナウィルス感染拡大防止措置として、現地対応(面談・研修)の受け入れ時期を慎重に判断させていただいております。お電話やビデオ電話などでの企業説明や相談なども行っていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

応募

フィッシャーマン・ジャパン担当より電話にて連絡

写真付履歴書の提出(書類選考)

電話もしくはビデオ電話にて面談

現地面談
現地研修(1週間程度)

内定

【宮城/漁師求人/漁船】親子二代で操業。2隻の「成田丸」が大海原を走る

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