【宮城/求人/水産加工】「人を大切にする」風土からうまれる未来への挑戦権

石巻市湊地区にある株式会社ヤマサコウショウは、昭和9年創業の老舗水産加工会社。海産物を切り身やすり身に加工し、魚肉ソーセージやさつま揚げの原料として大手食品会社にも納品する歴史のある会社です。

創業当時の名前は「佐々木孝彰商店」ですが、取引先や浜の人たちからは屋号である「ヤマサさん」の愛称で、会社のご近所さんには初代社長の名前でもある「コウショウさん」の名前で、それぞれ親しまれてきました。平成2年の社名変更の際、愛着を持って接してくれた人たちへの想いを大切にしたいと、ふたつの呼び名を会社名に採用したそうです。

そんなちょっとしたエピソードからも、87年に渡って培われてきた《人》一人ひとりを思いやる精神を感じられるのが、ヤマサコウショウの強み。お客様を大切にするのはもちろんのこと、一緒に切磋琢磨して働く仕事仲間も大切にしています。

「役職者を呼ぶ以外は、『さん』『くん』付けで呼び合います。先輩や上司であっても呼び捨てにすることはありません。何十年も前からそうなので、自然と根付いてるんです。指示も命令口調になることはないですね」

今回お話を伺ったのは、第四事業部DCM次長の佐藤茂さん。会社の人事を担当し、社員の成長を見守り続けている一人です。

「おごらず、常に謙虚に」
相手を思いやり、よりよい人間関係を築いてきた歴史の基盤上には、社員の一人ひとりが更に努力できる環境が整っていました。

よきライバルとよき仲間。よりよい人間関係が生む働きやすさ

ヤマサコウショウは扱う商品によって4つの事業部に分かれていて、魚の切り身、魚肉のすり身など事業部ごとに製造ラインを構えています。

「入社したら、まずは製造の現場で食材と向き合うことからスタートします。先輩社員から学ぶ中で、こうしたい、これを伝えたいと感じたことを、次のステップにつなげるチャンスもあります。もちろん適正はありますが、事業部内を管理したり、営業として商談に回ったり、やりたいと思ったことに挑戦して欲しいですね」

さらに特徴的なのは、各事業部が「独立採算」のかたちを取っていること。各事業部の部長が《社長》のような立ち位置にあり、会社からの細かい指示はありません。営業専門の部署はなく、原料を仕入れる段階から製造管理、販売営業まで全ての業務を各事業部内で分担しながら動いています。

「大きな企業だと決まったポジションの中で動くことを求められます。ポジション外の問い合わせが来れば、社内に持ち帰って確認し、答えるまでに時間がかかりますが、当社は商品に対して最初から最後まで関われるので、素材についても製造過程についても正直に、かつその場で回答できます。全体を理解しながら営業ができるから、信用度も高いんです」

新卒採用にも力を入れているので、若い社員同士の仲もよく、横のつながりも強いそう。人員が不足していれば、声を掛け合ってフォローしあうなど、ピンチを乗り切るスタイルも定着しています。その一方で事業部ごとに採算を分けていることもあり、他事業部の同世代の社員はライバル。負けたくないという気持ちも芽生え、互いが切磋琢磨するようになっているそうです。

地域に愛され、食文化を支えてきた87年

会社を語る上で欠かせないのが、昭和56年からはじめた鶏肉のすり身加工です。水産加工会社なのに鶏肉?と驚く人もいるかもしれませんが、業界を見回してみても珍しい試みなのだとか。従来の製造と販売ラインを活かし、変動の大きい水産物に代わって畜産物を取り入れ、新しい食文化を創造することにチャレンジしてきました。

その中でも震災後に誕生した「牛タン入りつくね」は、地元のみならず「箱買い」をするファンも多く、会社を代表する人気商品に成長。老舗でありながら、業界に新しい風を起こし続けています。


「このあたりは、震災で壊滅的な被害を受けました。だから震災後に気軽に物を買えるお土産屋さんをつくりたかったんです」

そう言って、本社敷地内にある二つの販売店を案内してくれたのは、常務取締役の佐々木孝之さんです。

初代社長の名前であり、自社ブランドでもある「孝彰」の暖簾を掲げるのは、全国発送も行う販売店。人気商品の牛タン入りつくねはもちろんのこと、種類豊富な海産物がずらりと並びます。その中でも目を引くのが魚の切り身加工品。一つひとつが肉厚でずっしりしています。

「折角買ってくれるお客様に残念な思いはさせられない。買っていただいたなら絶対に喜んでもらいたいから、肉厚にしています。塩辛も人気で、人の手で時間をかけて作っている。良いものを作りたいと思うと必然的に時間はかかりますが、手間は惜しみません」

こだわりが詰まったイカの塩辛も、秘伝の味噌や粕漬けにした魚も、ご飯が進む贅沢な一品。いつもの食卓に華を添え、贈答品にも喜ばれる商品です。

そしてもう一つの販売店は、原料を卸す取引会社の加工商品や他企業の加工品、地酒も陳列する販売店。ハンバーグやつくね、カキフライなど、子供たちも喜びそうな商品が並びます。レジには、魚コロッケバーガーやたこ焼きなど、自社製品を使った楽しいホットスナックも取り揃えていて、メニューは社員みんなで考えているそうです。

この二つの店舗は、大切なお客様に喜ばれる商品を直接提供できる場所であり、地域の人たちとも繋がれる場所。《人》を大切に思う会社の気持ちが、この場所にたくさん詰まっています。

挑戦が次の伸びしろに変わる

震災から10年。会社の売上げは震災前の状態に戻りつつありますが、これからの目標は、売上げを今の3倍に成長させること。既存の商品に留まらない可能性を見いだし、さらに新しい事業を創り出す必要があります。そのためには現場で感じたことや、外に視点を向けて気付いたことを将来的に営業に活かし挑戦をしてくれる人が不可欠です。
最初は製造の現場に入り、相談しながらキャリアアップを図りましょう。

「自分が若い頃は意見を求められても遠慮して言えなかったものです。ですが、今は日頃から気付いたことを話せる環境になってきていると思います。新しい挑戦に向かう今、アイデアはどんどん出して欲しい」と、佐藤さんは期待を込めて言います。

自分のふとした気づきが、会社や業界の伸びしろに変わっていく面白さ。
社員を信じ背中を押してくれる会社の風を感じながら、挑戦することを楽しむ「人」たちと一緒に走ってみるのもいいかもしれません。


文=佐藤睦美、写真=Funny!!平井慶祐・高橋由季
(2016年に取材したものを再編集し、掲載しました)

応募申し込みフォームに不具合が生じる場合があります。お申し込み、お問い合わせは
triton@fishermanjapan.com
まで直接メールでご連絡ください。

募集情報
給与 16.5万円~
※昇給・賞与年2回
年収
1年目260万円~
3年目280万円~
勤務地 宮城県石巻市魚町
勤務時間 8:00〜16:30
休日休暇 4週6休(会社カレンダーによる)
その他 仕事内容詳細
①魚介類加工品製造員
銀鮭、メヌケ、鯖などの様々な魚を酒粕や味噌・みりんなどで味付けする作業。
その他たらこ、辛子明太子、煮タコの製造。
②魚肉すり身製造員
助宗たら、イワシ、サンマ、鯖などの魚肉すり身製品の製造に伴う作業。
③加工製品製造員
国産鶏肉原料で鶏肉のすり身、せせり、軟骨の加工品の製造に伴う作業。
会社情報
会社名 (株)ヤマサコウショウ
Webサイト http://www.yamasakousho.co.jp/
選考方法
選考方法 ※新型コロナウィルス感染拡大防止措置として、現地対応(面談・研修)の受け入れ時期を慎重に判断させていただいております。オンラインでの企業説明や相談なども行っていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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