牡鹿半島にある小渕浜は、日本一の塩蔵ワカメの生産地。
そして、漁船漁業も盛んに行われてきました。
「私の祖父の時代に小型底びきの許可をこの浜に持ってきたんだよ。息子の代で4代目だね」
そう語るのは、小型底びき網船・愛宕丸の船主・小池豊一さん(67歳)。
25歳のときから船の一切を任されていたという豊一さんはこの道40年の大ベテラン。普段は穏やかな豊一さんも、船の上では一転。「海の男」の顔になります。
「小型底びきの漁期は9〜6月までの間。時化の日は漁に出れないので、1ヶ月のうち半分も漁に出れればいいほうです。休みも多いので、漁に出れた時にいかにして稼ぐかが大事。いつも真剣勝負」
小型底びき網の仕事
小型底びき網の仕事は深夜2時に出港します。
下の仕事の流れを見ての通り、網を入れて船で引く時間が2時間ほどあるため、そのときに少しでも寝る(眠れなくても体を休める)時間を確保することが大事です。
網あげは多いときは4〜5回ありますが、午前中だけの操業の場合や、風がある日は船主同士で相談して操業を見合わせるという日もあります。
ハードではありますが、年間の操業日数は140日程度。
ひと月のうち半分も操業できればいいほうで、操業しない日は完全にお休み、もしくは陸作業となります。また、7〜8月は休漁期なので、陸での作業がメイン。働く日、休む日のメリハリがある仕事とも言えるお仕事です。
豊一さんの心強いパートナーが息子の真聡さん(35歳)。
高校卒業以来、二人三脚で父の仕事を支えてきました。震災の津波から、必死に愛宕丸を守り抜いたのも真聡さんです。
「他の仕事というのは考えなかったですね。当たり前のようにこの仕事をやると思ってたので」
しかし、小型底びき網船の乗組員も年々人が減っていく一方。若い人もなかなか定着がしません。
「海が好き。ガッツリ稼ぎたい。そんな人にはいい仕事だと思います。やる気がある人にはイチから教えるので、ぜひ応募してもらいたいです」
頼もしい4代目が、イチからしっかり指導します!
愛宕丸、もうひとつの顔
代々小型底びき網を営んできた小池家。
豊一さんへ代替わりしたときにはじめたというのが、民宿「あたご荘」です。
目の前は海。
遮るものがない小渕浜の水平線の向こうに吸い込まれていく夕日は、日頃の疲れを癒してくれます。
もちろん料理は愛宕丸で獲れた魚を中心に、新鮮な海の幸を提供。豊一さん肝入りの24時間入浴が可能なお風呂もあります。
陸での作業がメインとなる7〜8月は、ここ愛宕荘で朝食を食べたり、希望があればお風呂も入ってOKとのこと!
しっかり疲れをとってもらって、また9月からの漁期に臨むことができます。
そして、人懐っこい看板犬の「ゆきちゃん」もいるので、癒し体制は万全です!
(二人はゆきちゃんにメロメロです)
しっかり稼いで、しっかり休む。
何より親子二人の仲の良さが自慢の愛宕丸。
これから一緒に働く仲間を大募集中です。
まずは体験乗船から。興味がある方はいつでもご連絡ください!
※取材・撮影は2022年7〜8月に行いました。
(写真・文=高橋由季)
募集職種 | 漁師 |
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雇用形態 | 正社員・フルタイム |
給与 | 月収25万円~ ※最低月額補償250,000円(試用期間は月額200,000円) ※試用期間後、歩合給あり ※1年目 想定年収350万円〜 |
福利厚生 | 歩合給あり(業績による), 船員保険加入(健康保険、雇用保険、傷害保険、 労災保険、船員年金など), 海産物持ち帰り可, 作業内容に応じて食事提供あり, 乗組員厚生共済, 寮あり(TRITON OSHIKA) |
仕事内容 | 漁船漁業, 小型底曳網乗組員 |
勤務地 | 宮城県石巻市小渕(出港・帰港は石巻魚市場) |
勤務時間 | 9〜6月:操業期間 2:00〜18:00(実働7時間程度)/7〜8月:休漁期間 6:00〜10:00(実働3.5時間程度)※天候・作業によって勤務時間は変動あり |
休日休暇 | 9〜6月 土曜ほか荒天日(基本は石巻魚市場の営業日に基づく)、 7〜8月 土曜、日曜 GW、お盆、年末年始休みあり |
募集期間 | 2022年08月22日(月)~2023年05月06日(土) |
会社名 | 愛宕丸 |
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選考方法 | ※新型コロナウィルス感染拡大防止措置として、現地対応(面談・研修)の受け入れ時期を慎重に判断させていただいております。オンラインでの企業説明や相談なども行っていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。 応募 ▼ フィッシャーマン・ジャパン担当よりメールにて連絡 ▼ LINE登録 ▼ 写真付履歴書の提出(書類選考) ▼ オンライン面談(事務局、募集主と複数回行う場合があります) ▼ 現地面談 現地研修(1週間程度) ▼ 内定 |
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