




【北海道/漁協職員求人】島の漁業をアップデートせよ!利尻漁業協同組合
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北海道の最北、日本海に浮かぶ利尻島。
登山やトレッキング、サイクリングやシーカヤックなど、美しい自然の中でさまざまなアクティビティが楽しめることから、年間20万人ほどの観光客が訪れる人気の島です。
「島にいると、好きなことがなんでもできる」
カメラや絵描き、クラフト制作。
四季折々に美しく表情を変える島の景色が、創作意欲を掻き立てるのでしょうか。
島で出会う人は、不思議と多趣味で芸術肌の人が多いような気もします。
利尻島に訪れたら、もちろん「何もしない」のもおすすめ。
島のシンボルである利尻山を眺めたり、海辺を散策したり、温泉につかってお昼寝したり。どこかのんびりした島の空気が、あなただけの大切な時間を作り出してくれるはずです。
島の暮らしと切っても切り離せないものが、漁業です。
古くからニシン漁が盛んな島として栄え、現在は最高級品と称えられる昆布の生産地として知られています。その昆布を食べて育つウニもまた、島を代表する食材。
昆布やウニの収穫がある5〜7月になると、島全体が賑やかになります。
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朝5時。
島の4カ所で、その日の漁の可否を告げる放送が流れます。
『こちらは広報・利尻富士、利尻漁協鴛泊(おしどまり)地区です。今日は、ウニの旗が5時30分から7時まで、1時間30分あがります』
放送が入れば、忙しい1日の始まりです。
この放送を行うのが、利尻漁業協同組合(以下、利尻漁協)。
前日から宿直の男性が泊まり込み、漁がある場合、放送を流します。
ちなみに昔は、漁の可否を旗で知らせていたそう。
その名残から、今でも漁をする日には「旗をあげる」と言うそうです。
利尻島は、鴛泊(おしどまり)・鬼脇(おにわき)・仙法志(せんほうし)・沓形(くつがた)、4つのエリアに分かれます。利尻漁協も、鴛泊にある本所を中心に、それぞれの地域に支所を置いています。
島全体の水揚げ額は約40億円。
昆布、ナマコ漁、ホッケ漁などの水揚げ額が多いそうです。
その漁師たちを支える漁協職員は53名。最近では20代の若者も頑張っています。
しかしながら、島では漁業を支える人の高齢化、人手不足の問題に直面しています。
現在、漁師道などを通して、新規漁業者の受け入れを積極的に行っていますが、島に必要なのは漁師だけではありません。
今回募集するのは、漁師と二人三脚で並走する漁協職員の仕事。
漁協とは、読んで字のごとく、漁業者による協同組織のこと。
漁村地域においては、地域の経済を支える重要な役割を担っており、組合員のために販売、購買、信用、共済等の事業を行っています。さらに、漁業権の管理や組合員に対する指導を通じて、水産資源の適切な利用と管理も行っています。
利尻漁協は、水産加工施設や直販施設もあります。
「夏場の半分はカッパ着てますね。3分の1は生産者の仕事です」
生産、金融、販売。
小さな社会がここにある!
利尻漁協の仕事は、大きく分けて5つに分かれます。
事務方全般を担当する「総務部」、貯金や融資など銀行業務を担う「信用部」、漁業用資材や生活資材を販売する「購買部」、鮮魚や貝類などの受託販売を行う「販売部」、そしてそれらを商品として加工する「冷凍加工部」です。
特徴的なのが「冷凍加工部」。
漁業者から購入した海産物を、商品として製造加工し、出荷しています。
たとえば、春先に収穫するワカメ。
多くの地域では、浜で漁師やお母さんたちがボイルし、塩蔵ワカメとして製造していますが……
利尻では、漁協職員が手がけています。
ボイルの手順や、塩の量など、直伝のレシピもあるのだとか。もちろん芯抜きなど人手が必要な作業は、島のお母さんたちにもお手伝いをしてもらいます。
とろろ昆布、ウニの瓶詰、冷凍アワビ。
手がけているものも、実に多種多様!
利尻漁協の繁忙期は、島の特産品である昆布とウニの収穫がある5~7月。
この時期には大女子やホッケ漁もあり、代わる代わる港に船も入ってくるので大忙し!人手が足りない中、みんなで助け合って仕事をこなしているそうです。
「物が作られ売られ、それがお金に変わる。その商売を大きくするためにもっと大きなお金が回るから事務方が必要で……。小さい社会の流れが全部ここにあるんです。全部必要」
利尻漁協のことを教えてくれたのは、勤続年数20年になる高橋渡さん。
島生まれ島育ち。
島をこよなく愛する渡さんは、若手職員にとっては頼れるお兄さん的存在です。
「ひとつの職場で、いろいろな職種が経験できるから人生にも役立ちます。僕なんてもともと無知でしたから」
島の漁業の未来を変える
漁協職員ができること
渡さんのお父様は、漁師さんです。
「3人兄弟だけど、漁師を継ぐっていう気持ちはなかったですね。やっぱりきつそうだなって。ほとんど父親は家にいなくて、いつも家に兄弟3人。自分はそういう生活したくなかった。でも、自分がしたいことが見つからずにいて。たまたま組合の理事さんに声をかけられて、高校卒業後に組合に就職して。それから20年。あっという間でしたね」
漁師にはなりたくなかったという渡さんですが、今でも昆布の繁忙期には父の手伝いをしてから出勤をします。もちろん、他の漁師さんを手伝うこともあります。
誰かが困っている時には、みんなで手伝う。
そんな島の人たちの気質が大好きなんだそうです。
「結局、島が好きなの。ずっとここにいるからには、好きじゃなきゃいないよね。子供たちにもそう思ってもらいたいから、『やっぱり島っていいよなぁ!』って、子供たちに聞こえるように家でもすごいしゃべる(笑)。人のつながりとかね、みんな放っとかない。犯罪的なものもないし。家の鍵もしめないしね。それが当たり前だと思って生きてきているから」
渡さんは、2018年5月に立ち上げた利尻島漁業団体「NORTH FLAGGERS」のメンバーでもあります。
「NORTH FLAGGERS」は、島の漁業の未来を見据え、挑戦していく漁業集団。
メンバーは、若手漁師に移住漁師、自治体職員、そして漁協職員である渡さんです。
島の一人として、漁協職員として。
島の未来を自分たちの手で変えたい。
こいつらなら一緒にやってくれるんじゃないか……。
メンバーの選出は、渡さんを中心に行われました。
「漁業を漁師が本気になって考えることで何か変わるんじゃないかって。これからの島を作っていくのは若いやつらだから、チャンスを与えたいと思った。こいつらだったら、という期待も込めて」
これからは、「北海道」「利尻」というブランドにあぐらをかかず、もっともっと挑戦していきたいと、思いを語ります。
「漁師の仕事は可能性がある仕事。まだまだやれることがある。だから自分たちも変わらなくちゃいけない。漁師と組合(漁協)の一体感があれば、まだまだできることがあるんじゃないかって。例えば、組合に持ってきて終わりじゃなくて、売り先も、あそこどうかなってお互い話したりして。もっとちゃんとものを売りたい。そのためにも、まずはきちんと人を育てたい」
「ありがとう」と言えること
「ありがとう」を聞けること
漁協の仕事は、漁業者から見れば「やって当たり前」と思うことかもしれません。
だからこそ、「言われたことだけやる」という人も中にはいるのかもしれません。
それでも忘れてはならないのは、漁協という仕事は漁師と常に二人三脚であるということ。同じ方向を見据え、息を揃えて次の一歩を踏み出さなければ、共に倒れてしまうのです。
「この島で仕事をするってなったときに、自分は直接的に人のためになる仕事がしたかった。でも、それがなんなのかわからくて決められずにいた。『ありがとう』って言ってもらえる仕事がよかったんだよね。今もまだ答えを探しています」
渡さんのように、小さなことから「もっとよくしよう」「もっと喜ばれることをしよう」と思う職員の存在は、地域の漁師を励まし、これからの日本の漁業を変える力となるはずです。
「利尻の景色とか、本当にやばいと思う。最高なんだよね。利尻島を気に入ってくれる人は多いけど、実は時期的な仕事が多い。うちは通年通して仕事があります。漁業に興味がなくてもいいです。漁協の仕事は、島の生業そのものだから」
海が好き。山が好き。
そして、この島が好き。
そんな気持ちがあれば、きっと最高の職場といえるでしょう。
利尻漁業協同組合では、一緒に島の生業を支える仲間を募集しています。
島を愛する職員とともに、島で働いてみませんか?
※取材・撮影は2019年1月に行いました。
(文/高橋由季 撮影/Funny!!平井慶祐)
募集職種 | 一般事務全般/水産加工 |
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雇用形態 | 正社員・フルタイム, パートタイム・アルバイト |
給与 | 月収15万~20万円 |
福利厚生 | 役職手当, 医療共済, 薪炭手当, 家族手当, 住宅手当, 各種社会保険完備, 賞与あり, 大漁手当, 通勤手当, 交通費支給 |
仕事内容 | 一般業務及び購買店舗、鮮魚受入、冷凍加工品製造 |
勤務地 | 北海道利尻富士町もしくは利尻町 |
勤務時間 | (4〜10月)8:30〜17:00 (11〜3月)9:00〜16:30 |
休日休暇 | 土曜午後、日曜祝日、有給休暇(11日〜20日)、夏季特別休暇(5日)、年末年始(7日)、お盆休み(3日)、祭典休み(6/20・21・22) |
募集期間 | 2019年02月24日(日)~ |
その他 | ※勤務地、担当部署は選べません(その後の異動は応相談)。 ※島内の賃貸物件が少ないため、住まいは一緒に探します。 |
会社名 | 利尻漁業協同組合 |
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住所 | 北海道利尻郡利尻富士町鴛泊港町 |
社員数 | 53人 |
選考方法 | ※新型コロナウィルス感染拡大防止措置として、現地対応(面談・研修)の受け入れ時期を慎重に判断させていただいております。お電話やビデオ電話などでの企業説明や相談なども行っていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。 応募 ▼ フィッシャーマン・ジャパン担当より電話にて連絡 ▼ 写真付履歴書の提出(書類選考) ▼ 電話もしくはビデオ電話にて面談 ▼ 現地面談 現地研修(1週間程度) ▼ 内定 |
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